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あしたラボUNIVERSITY 成果発表会 ――アイデアソン決勝プレゼン(前編)

2015年4月8日



あしたラボUNIVERSITY 成果発表会 ――アイデアソン決勝プレゼン(前編)

昨年11月の「開校宣言」から約4カ月。のべ236名の学生&社会人が参加した「あしたラボUNIVERSITY」は、3月9日に今年度の集大成である「成果発表会」を開催しました。2月に関東・関西の両会場で開催したアイデアソンの参加22チームのなかから、最優秀賞&優秀賞を獲得した4チームが出場。最も優れたアイデアを競い合いました。

伝えたいポイントを“10分間”に凝縮!

2月19〜20日の関東アイデアソン、そして、2月26〜27日の関西アイデアソンで最優秀賞&優秀賞を獲得した4チーム。各チームは受賞の喜びもつかの間に、審査員による指摘事項、参加者投票に記載されたフィードバックを参考にして、アイデアをブラッシュアップし、この日の決勝プレゼンに挑みました。

それは10分間のプレゼン(発表5分、質疑応答5分)の内容に凝縮され、各チームは審査員に向けて審査基準となる「新規性」「拡散性」「生活者目線」「ビジネス性」「課題の着眼点」を存分にアピールしました。審査には、社外審査員として株式会社enmono代表取締役の三木康司さん、富士通株式会社から松本端午執行役員常務、香川進吾執行役員常務が参加しました。

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今回の成果発表会審査員のみなさん(左から富士通株式会社 香川進吾執行役員常務、松本端午執行役員常務、株式会社enmono 三木康司さん)

では、4チームのプレゼン内容を発表順に振り返っていきましょう。

人が集まる公園を創出――1.ふじぱーく

2月の関東アイデアソンでは、昼夜で役割が変わる2面性を持たせた公園運営を提案した「Fuji2Park」(関東大会優秀賞)。決勝プレゼンでは、よりアイデアの魅力を波及させるため、対象となる公園の機能をしぼりこみました。

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「はよこいやボタン」は、押すと光る、子どもがたくさん押したくなるしくみ

公園で遊んでいる子どもたちが、公園に設置された「はよこいやボタン」を押すと、クラウドサービス「ふじぱーくクラウド」にデータが集積され、友だちを判別。友だちの家に「公園においでよ」というお誘いが届く仕組みです。通知を受け取った家庭の子どもたちが公園に遊びに行けば、公園活性化につながるだけでなく、人が集まることで安全性が担保され、「安全だからさらに人が集まる」という好循環が生まれるというスキーム。メンバーが子どもに扮したユニークなシーン再現で、「人と人をつなぐことで、地域コミュニティが活性化する。ICTはそのお手伝いをする」というアイデアの魅力をアピールしました。

メンバーは、関東大会のアイデアソン終了後、2日間では拾いきれなかった公園の抱える「課題」を、改めて調査。また、アイデアソンで指摘された「公園にまつわる法規制の問題」についても議論し、クラウド上で公園使用の許可申請や器具の管理ができることを、アイデアに盛り込んだと奮闘の成果を報告しました。

地域の人の声を観光客に届ける――2.Monche~Monster知恵袋

発表前に円陣を組み、元気良くプレゼンに挑んだのは「STST〜Special Team〜」(関西大会優秀賞)です。観光スポットとして認知されていても、そこからちょっと外れると人が集まらない、そんなエリアの課題を解決するスマホアプリ「Monche(モンチェ)~Monster知恵袋」の提案でした。

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STSTメンバーたち。プレゼンテーション中の仲間を後方から励まし合っていた

スマホを持った観光客が特定のポイントに到着すると、ARサービス(拡張現実)によってその場に紐づいた“地域モンスター”が出現。“地域モンスター”から地域住民の「知ってもらいたい!」という豆知識が披露されます。観光客はこれに対して「いいね!」をすることで、ユーザーそれぞれのモンスターと一緒に“地域モンスター”も成長&進化します。

このサービスは、観光用だけではなく、観光客がその地で感じた“改善してほしいポイント”も「悪いモンスターの卵」として地図上に設置でき、それを見た自治体が行政の仕事として改善を施せることがポイント。さらに、“わくわく感”を演出するため、スライドのデザインを工夫。審査員から高評価を得ていました。

空飛ぶバス停でまちをもっと魅力的に! ――3.ばすのす

富士通グループのメンバーが欠席し、学生メンバー2名でプレゼンに挑んだのは「ばすっち」(関東大会最優秀賞)です。「宮城県仙台市」をモデルエリアに、交通に関する地域課題を解決するアイデア「ばすのす〜Bus stop Not stop〜」を考えました。

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チームメンバーである富士通社員が当日欠席したため、学生2名でプレゼンテーションを行った

降雪が多い仙台では、赤字続きの市営バスの運行本数が少なく、特に学生たちが困っていると、自身の課題を話します。マイカーが多いため県全体の渋滞損失額も大きいという課題もあります。そこで「ばすのす」では、ユーザー(=通学者、通勤者)がアプリ上でバスの路線と行き先を選択。乗車したい位置を地図上で選べば、そのエリアで暮らすほかのユーザーとの“投票”でバス停の位置が決まり、空飛ぶバス停(ドローン)がやってくるサービスです。

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アイデアソンでプロトタイプ制作を協力した事務局スタッフが、ドローンを使ったプレゼンテーションを手伝った

アイデアソンで作成したドローンの試作機は「手作りでもリアリティを追求しよう」と、アイデアソン後に設計図から作成し、ホームセンターやプラモデル屋に何度も通って改良しました。また、関東大会で知り合った、富士通株式会社 陶拓也さん(業務で位置情報サービス“SPATIOWL”を担当)から、位置情報サービスにまつわるアドバイスももらったと話します。

安心へ導く命のコンパス――4.LIVEPASS

富士通デザイン株式会社の社員のアイデアをもとに、6名の学生が集った「まん!ほーーーる!」(関西大会最優秀賞)。学生メンバーの発想でブラッシュアップしてきました。この日のプレゼンも、学生メンバーが主体となって発表。

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シーンを寸劇で表現。「M」が書かれたマンホールのふたが必要な指示をくれる

チームが提案するのは、いざというとき安心へ導いてくれる命のコンパス「LIVEPASS」です。土地勘のない場所で、もしも災害に見舞われ、頼れる人もいなかったら――。携帯電話やスマートフォンが使えなくても、「LIVEPASS」は最適な避難場所に誘導してくれる都市インフラと結びついたツールです。災害時、マンホールを管理する自治体が「災害モード」をオンにすると、ユーザーが事前に購入しているセンサー入りのお守りがマンホールと通信。登録している個人情報をもとに、マンホールがユーザーを最適な避難場所へと誘導してくれます。

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「どうしても意見が言いたい!」と、審査員同士でディスカッションが行われたタイミングも

アイデアソンでの審査員や参加者投票での指摘から、“わくわく感”の要素が不可欠だと考えたメンバーは、「LIVEPASS」の日常づかいについて検討を重ねました。その結果、観光地の情報提供、地元商店のクーポン提供など、日常でも利用できる機能が追加されていました。

こうして4チームのプレゼンが終了。3名の審査員の話し合いにより、優勝チームが決まりました。

学生と富士通社員が心血を注いだ5分間のプレゼンテーション。各チーム、その5分間では足りないほどアイデアを煮詰めており、質疑応答はその熱と、審査員からの提案も交え、大いに盛り上がりました。当日富士通社員が参加できなかったチーム「ばすっち」は、前日までのブラッシュアップに参加してくれた富士通社員のスキルによってブラッシュアップされていった様子を細かく紹介し、社会人も必死になって参加したことがうかがえました。さて、いよいよ成果発表会の結果発表です。

あしたラボUNIVERSITY 成果発表会 ――アイデアソン決勝プレゼン(後編)へ続く
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