あしたラボUNIVERSITY

未来の学びってなんだろう? -あしたラボUNIVERSITYプロジェクトから私たちが考えたこと(後編)

2016年12月5日



未来の学びってなんだろう? -あしたラボUNIVERSITYプロジェクトから私たちが考えたこと(後編)

2014年11月にスタートした学生と社会人による共創プロジェクト「あしたラボUNIVERSITY」。これまでの活動から、“未来の学びのデザイン”がおぼろげながら見えてきました。後編では、私たち運営メンバーが対話の末にまとめた、“これからの学びを加速させる5つのキーワード”をみなさんに共有します。これからの「学び」を考えるうえでのきっかけとして、ぜひご覧ください。

未来の学びってなんだろう? -あしたラボUNIVERSITYプロジェクトから私たちが考えたこと(前編)

私たちが考える“未来の学び”と必要な力

2016年2月に開催したアイデアソン『大ガッコソン!~常識を覆せ、わたしの考えるみらいの大学~(以下、大ガッコソン!)』をきっかけに、「あしたラボUNIVERSITY」運営メンバー中心に続けられてきた“学び”についての対話。以下、その対話から紡ぎだした私たちなりの“未来の学びとこれから求められるであろう力”をまとめましたので、ご紹介します。ぜひご一読いただき、ご意見をお寄せください(下部に問い合わせのお知らせがあります)。

これからの学びを加速する5つのキーワード
あしたラボUNIVERSITYの活動から見えた「これからの学びを加速する5つのキーワード」(制作:株式会社グラグリッド三澤直加さん) ダウンロード(PDF)

これからの学びを加速させる5つのキーワード

(1)なぜ、何を学ぶか。その探索こそが学び
なぜ学ぶのかが見えなくなっているからこそ、「学ぶことによって何を創造するか?」の探索が重要に。

「何のために学ぶのか」を見出せず、漫然と過ごしてしまう、という今の学生からの声。そこに学生自身が危機感を感じ、変化を求めているようです。これからの学びでは、知識を習得するだけがゴールではなく、1人ひとりが「自分は世のなかにどんな価値をつくりたいのか」「なぜ、何を学ぶのか」を探索し、設定していくプロセス自体についてもっと重要視されるのではないでしょうか。そうすれば、従来以上に学生がめいめいの可能性に気づく機会に恵まれ、行動に移ることも多くなるはずです。

(2)アウトプットはリアルな場での実践
実在する社会や地域の課題解決に向けて五感をフル活用し、自ら試してみること──学んだことを社会のなかで“実践すること”が学びのアウトプットに。

知識詰め込み型の「勉強」の限界は、すでに多くの人たちが実感・指摘しています。学びのアウトプットとして、実在する社会課題や地域課題の解決のために学んだことを「実践する」余地は大きく、またその価値もますます膨らんでいくのではないでしょうか。〈五感をフル活用して、自らの頭と体を動かして試してみる〉──こうした意識が教える側と学ぶ側それぞれに一般化すれば、これまで一般的だった「知識→行動→習慣化」のプロセスも、インプット・アウトプット双方において「行動→習慣化→知識」という新しい流れが加速・定着するかもしれません。

(3)“かっこいい!”が学びのエンジンに
「あの人のようになりたい、一緒に何かしたい」が学びを加速。学問分野や大学名ではなく、それぞれの“かっこいい”の追求とそれを刺激しサポートするスタイルが生まれる。

「あの人のようになりたい、一緒に何かしたい」という気持ちが学びの原動力になる、という経験をした人は多いのではないでしょうか。私たちは、そうした“カッコいい”もこれからの学びの動機であるべきだ、と考えます。学問分野や大学名で専門を選ぶのではなく、自分が“かっこいい”と思った人やコトに学び、それぞれの“かっこいい”を追求する。また、周囲はそれをサポートするといったスタイルがあってもいい。いかにそうした機会をつくれるか、がこれからの学びには問われていきそうです。個人の価値観や生き方、仕事のあり方が多様化しているからこそ、“かっこいい”と思える他人から刺激を受ける機会をたくさん持つことが重要になるのではないでしょうか。

(4)学びや創造に境界はない
「創造的な学び」のもとでは、場所・所属・時間などによる境界は、重要ではなくなる。個人としても多面的な顔を持つことであらゆるリソースが学びの場に。

近年、大学と企業、大学と地域社会との断絶が問題視され、これらを再接続する取り組みが増加しています。しかし、これから訪れる社会においては、大学─企業、大学生─会社員、生活─仕事などの場所・所属・時間などによる境界はあいまいになってくるのではと言われています。そのあいまいになった境界を行き来することで、あらゆるリソースが学びの場になり、多様な学びを得られるようになるのではないでしょうか。企業人でありながら料理人、学生でありながら先生など、個人として多面的な顔を持つことに、より重きがおかれるのではないでしょうか。

(5)コミュニティープロデューサーが学びをつなぐ
共通の関心ごとや課題のもとに集まるコミュニティーが新たな学びのステージとなり、その場をプロデュース/コーディネートする役割が重要に。

文学部、社会学部、工学部……。そんな学問分野を起点に学ぶのではなく、近年では、課題解決のための実践を行うコミュニティーを起点として文理問わず複合的に学問を学ぶ場が現れつつあります。これからは、共通の関心ごとや課題のもとに集まるコミュニティーを学びの場としてプロデュースし、コミュニティーの個性を際立たせたり、何重にも輪を広げることができる、先生でも生徒でもない役割(=プロデューサー/コーディネーター)が、新たな学びにおいて重要になるかもしれません。

これからの社会に求められる力とは~Community intelligence~

これからの社会で求められるのは、所属や役職などの属性を超えて、世のなかをよくすることを目指した“コミュニティー”で活躍・貢献できる、「1人の個人」と言えそうです。このような人材に求められる力を私たちは“Community intelligence”と名づけました。これは、コミュニティーにいるメンバーやそのときどきで自分の役割を見つけ、周囲へ良い影響を与えられる力です。

ここに挙げてきた変化の兆しや私たちの仮説は、あくまでも1つの視点です。間違いや時期尚早な考えもあるかもしれません。共感いただけるポイントがあったり、「すでに取り組んでいるよ!」という方もいらっしゃるでしょう。

私たち「あしたラボUNIVERSITY」運営チームでは、ここからみなさんと対話をはじめたいと考えています。新たな学びの姿をつくり出したい、内側から変えたいと考える先生方や学生のみなさんはもちろん、学びと地域、学びと子ども、学びと社会など、学びとの関係性を外側からつくりたい社会人、企業、行政のみなさんとも対話をしながら、考えを深めていきたいと思います。

2017年から「あしたのコミュニティーラボ」では“学び”をテーマに特集をスタートさせる予定です。今回ご紹介した5つの視点に「すでに取り組んでいるよ!」という事例や、一緒に考えていきたい、しくみをつくっていきたいという方は、ぜひ編集部(あしたのコミュニティーラボFacebookページ)までご一報ください。取材やディスカッションをさせていただければと思っています。

未来の学びってなんだろう? -あしたラボUNIVERSITYプロジェクトから私たちが考えたこと(前編)


未来の学びってなんだろう? -あしたラボUNIVERSITYプロジェクトから私たちが考えたこと(後編)

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