Cases
社会課題を解決する先進的なアプローチをご紹介します。

あるものを自分なりに工夫したり細工して使うのが普通のことだった。しかし大量生産・大量消費の時代に入り、「つくり手」と「買い手」は分離してしまう。そんななか、デジタル工作機器など進展するテクノロジーを武器に、その溝を埋めるきっかけとなるべく誕生した&Fab。そのオープンにはどのような狙いがあったのだろうか。渋谷LOFT・LOFT&担当の菅井進さんにお話を伺った。

ユーザーのアイデアが「世界に1つだけのモノ」をつくりだす ──&Fab(1)
ユーザーと共有した挑戦・不安・喜びのドキドキが新しい可能性を生み出した ──&Fab(3)

みんなでデザインをシェアする時代へ

「&」でつながる新しいロフト。それがLOFT&のコンセプトで、さまざまな企業、ショップ、メディア、クリエイターとコラボレーションし、新しいモノやコトを生み出す。そうした試みのひとつとして「&Fab」が誕生した。

Fablab Shibuya×LOFT×無印良品のコラボレーションによって誕生した&Fab

壺を花瓶や傘立てに見立てて使うような、使い方をお客さんに委ねるインデックスとしての店舗。それがもともとロフトの基本コンセプトだった。

「時代が進むにつれてインデックス機能はネットに取って代わりつつあります」と、渋谷ロフト・LOFT&担当の菅井進さんは語る。

「とはいえ、あてがいぶちのモノをそのまま使うのではなく、自分なりに工夫して生活のなかに取り入れるスタイルは、いつの時代も変わりません。昔から漁師や農民は網や籠を編んで、仕事と生活の道具を自作してきました。そこには、ちょっとした知恵が必ずあります。つくり手と買い手が分離するマスプロダクトの時代に失われてしまったそういう個人の知恵と工夫を、買ってきたものにちょっと付け加えることで取り戻す。それは自然な行為ではないでしょうか。デジタル工作機器が身近になって、それができるようになった今、同じ考え方をFabLab Shibuyaさんとすでに共有していた良品計画さんとも連携して、小売業として先鞭をつけたわけです」

渋谷ロフト・LOFT&担当 菅井進さん

ゆくゆくはデザインの概念も大きく変わっていくはず、と菅井さんは考えている。これまでのように権威を持ったデザイナーが価値を押しつける時代は終わりかけていて、ごく普通の人たちの知恵や工夫が形になり、それが大勢の人たちに「シェア」される。つまりは誰もがデザインに携われるようになる。

たとえばコンビニにデジタル工作機器が置かれていて、簡単な操作で自分なりにカスタマイズしたデザインの商品が出力され、物流コストも在庫コストもいらない。「そんな未来を見据えた取り組みの第一歩」と菅井さんは話す。

昔からあった生活者の知恵を現代の文脈に合わせて取り戻す役割を果たしている&Fab。では、ユーザーやビジネスにとっては、どのような変化が生まれつつあるのだろうか。引き続き&LOFTの菅井さんと、Fablab Shibuyaチーフディレクターの梅澤陽明さんにお話を伺った。

ユーザーと共有した挑戦・不安・喜びのドキドキが新しい可能性を生み出した ──&Fab(3) へ続く
ユーザーのアイデアが「世界に1つだけのモノ」をつくりだす ──&Fab(1)

関連リンク
&Fab
LOFT&


いいね!を押して
Facebookページをフォロー

あしたラボの最新情報をお届けします。

Twitterであしたラボ(@ashita_lab)をフォローしよう!

皆さんの感想をお聞かせください!





  • facebook
  •  twitter
  • USTREAM
  • RSS

Copyright 2017 あしたのコミュニティーラボ