Cases
社会課題を解決する先進的なアプローチをご紹介します。

コンピューターの歴史からひもとくプログラミング学習――PEGレポート前編

2014年10月02日



コンピューターの歴史からひもとくプログラミング学習――PEGレポート前編 | あしたのコミュニティーラボ
昨今、その創造性を引き出すため、子ども向けのプログラミング教育が脚光を浴びています。今回あしたラボ編集部は、今年で10回目を数えるNPO法人CANVASが主催する日本最大の子ども向けワークショップイベント「ワークショップコレクション10 with モノづくり体感スタジアム」を訪問。その中でプログラミング学習普及プロジェクトPEGによる「PEGプログラム おとな向けレクチャー 子どもたちが本物のコンピューターを持つ意味とは?」の参加レポートを前後編に分けてお届けします。

あなたは正七角形を描けますか? ――PEGレポート後編

メインフレームからはじまるコンピューターの歴史

講師は、日本におけるScratch普及の第1人者で、ワークショップを日本全国の教育施設で行っている、青山学院大学・津田塾大学非常勤講師 阿部和広先生。ワークショップコレクションで展開されたそのセミナーは、コンピューターの歴史から、教育へのコンピューターの応用がはじまった経緯、そしてそのデメリットや、プログラミング教育の重要性にまで及びました。


青山学院大学・津田塾大学非常勤講師 阿部和広先生

教育へのコンピューターの応用については、まずコンピューターの歴史を知ることが大事だと阿部先生は指摘。それが、今回の「おとな向けレクチャー 子どもたちが本物のコンピューターを持つ意味とは?」という講座テーマに至ったと話します。

まず、コンピューターのはじまりとして挙がったのが、政府関係者、科学者、技術者などの一般人ではない白衣を着た専門家が利用していた、メインフレームと呼ばれる大型コンピューター「IBM System/360」。

そして、メインフレームが進化し、次に生み出されたものが今の電卓の元となる「マイクロコンピューター」です。今でこそ小型化され安価な電卓ですが、当時は毎回ハードウェアから設計していたため何十万円もしました。そこで汎用の小型コンピューターをつくり、必要に応じてプログラムを書き換えることで、さまざまな電卓をつくろうという機運が高まり、「Intel 4004」などがつくられたと話します。


ALTAIR 8800

マイクロコンピューターの登場により、個人が所有できる安価なコンピューターの実現が可能になりました。今でこそ当たり前の「パーソナルコンピューター」という考え方の誕生です。その最初期の製品の1つがこの「ALTAIR 8800」。しかしながら組み立てキットだったため、電子工作ができる人しか使用することはできませんでした。


「APPLE II」

次に登場したのがパーソナルコンピューター、「APPLE II」はアップルの初期製品の1つでした。組み立て式ではなく、プラスチックケースに組み立てられた完成品として販売された最初のパーソナルコンピューターと言われています。購入後に電源を入れればすぐに使えるという今では当たり前のことがはじめて可能になりました。

コンピューターの歴史は「政府などの権力から個人への力の開放(Power To The People)」の歴史であり、また1960~70年代というカウンターカルチャー全盛の時代の空気と結びついた産物だったと阿部先生は話します。コンピューターを教育に応用しようと考える動きがはじまったのが同じく1960年代。その前提を踏まえた上で、いよいよ「コンピューターと教育」の関係についての話がスタートします。

メインフレームからマイクロコンピューター、パーソナルコンピューターまで、大人には懐かしい名前の数々。参加者の多くは懐かしみながら聞いていました。これらを生み出した考え方が、子どもたちのプログラミング教育にどうつながっていくのか、いよいよ「教示主義」や「構築主義」など、概念を活用しながら“プログラミング教育”の本論がはじまります。

あなたは正七角形を描けますか? ――PEGレポート後編

プログラミング学習普及プロジェクト「PEG programming education gathering」


いいね!を押して
Facebookページをフォロー

あしたラボの最新情報をお届けします。

Twitterであしたラボ(@ashita_lab)をフォローしよう!

皆さんの感想をお聞かせください!





  • facebook
  •  twitter
  • USTREAM
  • RSS

Copyright 2017 あしたのコミュニティーラボ