Cases
社会課題を解決する先進的なアプローチをご紹介します。

あしたラボUNIVERSITY 出張授業 その2──大分大学経済学部(前編)

2015年03月09日



あしたラボUNIVERSITY 出張授業 その2──大分大学経済学部(前編) | あしたのコミュニティーラボ
「あしたのコミュニティーラボ」では、2015年1月に上智大学で開催した「あしたラボUNIVERSITY出張授業その1」を紹介しました。今回は、2月4日に大分大学経済学部で開催された、第2回「あしたラボUNIVERSITY出張授業」の様子をお伝えします。経済学部を中心とした学生・教員有志を集める大規模アイデアソンは今回がはじめて。プログラムに参加したのは約50名、うち富士通グループ関係者も約20名が参加し、4時間超の授業はあっという間に過ぎてしまいました。

あしたラボUNIVERSITY 出張授業 その2──大分大学経済学部(後編)

アイデア勝負! 世界中から人が集まる大分県を目指そう

大分大学でのあしたラボUNIVERSITY出張授業。ファシリテーターは、上智大学に引き続き、富士通総研(以下、FRI)シニアコンサルタントの黒木昭博さんが務めました。
ohit_01_01
開会時のオリエンテーションの様子。みなさんちょっと緊張?

黒木さんは「大分に世界中から人を呼び寄せるというと大げさに聞こえるかも知れないけれど、そのくらいに視野を広げ、常識にとらわれない発想で挑んでほしい」と学生たちに語りかけました。その後、インプットの時間として、大分にゆかりのある2名がキーノートに登場しました。

“DIGITAL FABRICATION”でもたらされる未来

キーノートの最初に登場したのは、スティーブン・ヴェルテマさん。スマートフォンアプリを開発する株式会社Labosuの代表でiOSやAndroidデバイスとクラウドを連携するシステム開発者として、そしてFablab大分の創立メンバーとして、大分を拠点に活動しています。ヴェルテマさんが講演したテーマは「“DIGITAL FABRICATION”(デジタルものづくり)によって切り拓かれる未来」。
ohit_01_02
Fablab大分のスティーブン・ヴェルテマさん。自作の3Dプリンターを披露した

“DIGITAL FABRICATION”は、3Dプリンターやレーザー加工機などの工作機器を用いた製造プロセスのことですが、「それらはまだ“レベル1.0”の状態で、入口に過ぎません」と、ヴェルテマさん。

現在の「モノをデータに、データをモノにする」といった使われ方だけでなく、インターネット、パソコン、携帯電話がこの数十年で劇的な変化を遂げたことを引き合いに、将来的には「マシンがマシンをつくる」「プログラムでものをつくる」なんて利活用が当たり前になると予測します。

「必要なときに、必要な場所で、誰でもものづくりができ、かつ、クリエイター同士の世界レベルなコラボレーションを可能にします。さらには、さまざまな制約があってモノが届かない発展途上国で手に入らないものを現地でつくれるようになる」。“DIGITAL FABRICATION”で世界が変革される、そんな明るい未来を提言し、そんなことを学生のみなさんが体験できる場として、「ファブラボ大分」を紹介しました。

お客さん同士をつないで、日本をよりよくしたい

キーノート2人目に登場したのは、富士通株式会社の於久(おく)佳史さん。於久さんは、グローバルマーティング本部カスタマーリレーション部の統括部長です。カスタマーリレーション部では、3,500の会員数を誇る日本最大のユーザ会「FUJITSUユーザ会」を運営し、お客さん同士をマッチングさせる年間600回ものイベントを開催しています。「ビジネスには直結しないが、お客さん同士をつなげていくことで、日本をよりよくしていきたい」。
ohit_01_03
富士通株式会社 グローバルマーティング本部カスタマーリレーション部 統括部長 於久佳史さん

大分大学OBである於久さんは、最後に学生たちに向けてこんな体験談を送りました。

「学生時代の今、夢中になれることはありますか? 就職の面接なんかで『バイトをがんばりました』と言っても、選ぶ側の反応はたいてい『だから何?』。そこでどういうふうに自己実現を達成したか、明確にいわないといけない。僕も大学を1年間留年したけど(笑)、おかげで軟式テニスを5年間一生懸命がんばれたし、面接でもそれを一生懸命伝えました。就職活動でも仕事でも、最後に必要なのは絶対に“熱さ”。自分のことを熱く語れるようになりましょう!」

学生の活動報告──「田舎で輝き隊!」&「大分オトナカフェ」とは?

キーノート終了後、大分大学経済学部の学生2名から、日頃の研究活動が紹介されました。

まずは、県内の農山漁村の地域課題に取り組む「田舎で輝き隊!」です。普段は班に分かれて活動しており、大分県竹田市神原で運営する「竹田班」から「神原縁側カフェ」の取り組みが伝えられました。この取り組みでは、カフェで地元住民から当地名産品の「乾しいたけ」の話を聞き、そこから「乾しいたけ消費促進活動」もスタート。ご当地キャラをつくったり、神原地区の乾しいたけを用いた「豆乳スープパスタ」や「乾しいたけフライ」をプロデュースして学食で販売したりしています。
ohit_01_04
大分の特産品である乾しいたけの消費を活性化するための取り組みを紹介する清水敦史さん(2年生)

もう1つは、社会人と学生が自由に語り合う「大分オトナカフェ」です。家族、先生、上司とのタテ関係、もしくは、友人同士のヨコの関係。学生のみなさんにはいろいろなコミュニティーがありますが、「それらの関係だけではなかなか本音を話せない」という若者ならではの悩みに着眼。初めて会った社会人と学生の関係を「ナナメの関係」と呼び、日頃のちょっとした悩みを気軽に話し合えるカフェを提供しています。
ohit_01_05
「大分オトナカフェ」の運営者である工藤眞希さん(2年生)。友人でもすでに知っている大人でもない、「斜め上の存在」である社会人との対話によって自らのキャリアを考えるきっかけにしたいと話す

授業の後半は、いよいよアイデアスプリント。「大分の魅力とICTを組み合わせて、大分のまちに世界中からひとを呼び寄せるプロダクト・サービスを発明する」をテーマに、チームバトルが繰り広げられます。アイデアスプリントには、大分大学経済学部の市原宏一学部長ら教員のみなさんも教員チームとして立候補。「学生+富士通社員」による混成9チームと、経済学部教員が集まる1チーム、計10チームが最優秀賞「Idea Sprintグランプリ」を争いました。

普段なかなかアイデアソンに参加するタイミングがないという大分大学の学生たち。2つのキーノートを聞いて、すでにワクワクした表情を抑えきれません。次はいよいよ、自らが手を動かす番。どんなアイデアが飛び出すのでしょうか?

あしたラボUNIVERSITY 出張授業 その2──大分大学経済学部(後編)へ続く

関連リンク
大分大学経済学部
ファブラボ大分


いいね!を押して
Facebookページをフォロー

あしたラボの最新情報をお届けします。

Twitterであしたラボ(@ashita_lab)をフォローしよう!

皆さんの感想をお聞かせください!





  • facebook
  •  twitter
  • RSS

Copyright 2018 あしたのコミュニティーラボ