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売り上げ個数100個達成!
放課後活動で“趣味とビジネスの間”を学ぶ ——放課後ものづくりサークル「品モノラボ」(1)

2015年11月05日



売り上げ個数100個達成!<br />放課後活動で“趣味とビジネスの間”を学ぶ ——放課後ものづくりサークル「品モノラボ」(1) | あしたのコミュニティーラボ
ものづくり好きの人々が集まるオープンなコミュニティー「品川ものづくりラボ(通称:品モノラボ)」。周辺にものづくり企業が多く、通勤や出張の乗り換え駅である品川という地の利を活かし、隔月で毎回60名前後が集い作品制作やものづくりの話題に花を咲かす。 “放課後活動”が活気づく運営のコツとは? また、昼の“競争”する企業人としてではなく、夜の“共創”する個人としてのものづくりは、本業、ひいてはものづくり産業にどのような影響を及ぼすのだろうか。全3回で追う。

常連化6割のコミュニティーの秘訣は“ゆるさ”と“アツさ”!?  ──放課後ものづくりサークル「品モノラボ」(2)
“放課後活動”が日本のものづくりに新風を巻き起こす?──放課後ものづくりサークル「品モノラボ」(3)

メーカーとメイカーで“つくる文化をつくる”

東京・品川のCreative Lounge。午後6時半から、会社帰りの人たちが三々五々、集まりはじめる。「品モノラボ」第14回の “meetup” だ。

品モノラボは、勤務先や通勤途中、またはよく訪れるなど、品川になんらかの縁がある“メーカー(企業)の人々”や“メイカーな人々(個人のつくり手) ”が気軽に集まる場だ。ものづくりについて語り合い、学び、情報やノウハウをシェアして、展示会などに向けて実際にモノをつくる“放課後サークル活動”のようなコミュニティー。

2013年3月からスタートし、隔月に1回のペースで“meetup”と呼ぶ集会を開いてきた。各回のmeetupは冒頭のライトニングトーク、学ぶ時間、そしてシェアする時間でおおよそ構成される。「つくりたい人」「つくることを学びたい人」に向けた、堅くなりすぎない勉強会方式をとっている。

第14回のこの日(2015年8月21日)のラインアップは下記の通り。

18:30〜19:00 開場&懇親タイム

19:00〜19:30 ライトニングトーク:コンペや展示会などの紹介、作品紹介など

19:30〜20:15 学ぶ時間:「光枡」の開発ストーリー
        ゲスト:情報科学芸術大学院大学(IAMAS)小林茂先生

20:15〜21:15 シェアする時間
        Maker Faire Tokyo 2015レポート(展示作品の持ち寄りなど)

21:15〜21:45 懇親タイム

この日の「学ぶ時間」では情報科学芸術大学院大学(IAMAS)の小林茂教授による「光枡(ひかります)」(LEDと加速度センサー内蔵の、傾けると底の継ぎ目が光る木の枡)開発ストーリー紹介、「シェアする時間」では「Maker Faire Tokyo2015」出展後の報告と“100品ラボ”に関するトークが繰り広げられた。

合計7名がライトニングトークに立候補。 自身のプロジェクト紹介や近況報告を行った
合計7名がライトニングトークに立候補。
自身のプロジェクト紹介や近況報告を行った

「100品ラボ」とは、 “100個売れるモノをつくる“試みで、品モノラボが今年掲げているテーマでもある。何もないところからモノを100個つくり、売り切る。これまでに品モノラボ発起人の田中章愛(あきちか)さんとその友人によるデザインユニットVITROが開発した極小電子工作グッズ「8pino」(Arduino互換基板)と、品モノラボのアイデアソン発の スマートフォンアプリとカードゲームを組み合わせた「心霊写真 Projection Card(以下、心霊写真)」が展示会やオンラインストアを通していちはやく100個を超える販売を達成している。

100品販売を達成した「心霊写真 Projection Card」(写真左)と「8pino」(写真右)
100品販売を達成した「心霊写真 Projection Card」(写真左)と「8pino」(写真右)

「心霊写真」は第9回meetupのアイデアソンで多くの“いいね!”を獲得した、稲垣敬子さんチーム考案の製品。専用アプリを起動したスマートフォンをプラ板の手前に置き、プラ板の向こうにカードをかざすと、カードのマークに応じて幽霊が浮かび上がって見えるしくみ。幽霊カードを出したプレーヤーは場のカードをすべて取らなければいけない。カードの一番少ないプレーヤーが勝ち、というルールだ。


「次に引くカードを2倍にするカード」など
ゲームを盛り上げる要素が多分に取り入れられている

「ふだんの仕事では出会えない、いろんな人たちとワイワイガヤガヤものづくりができて、とにかく楽しいんです。ボードゲームをつくりたいとアイデアソンで書き込んだら、“スマホを使ったプロジェクションみたいなのができたらおもしろいんじゃない?”という話になって、スケッチに落とし込んでいきました」(稲垣さん)

「心霊写真」を説明する発案者の稲垣敬子さん(写真左)。以前取材をしたHappyPrinters代表の堀江賢司さん(写真右)も品モノラボに度々訪れるという
「心霊写真」を説明する発案者の稲垣敬子さん(写真左)。以前取材をしたHappyPrinters代表の堀江賢司さん(写真右)も品モノラボに度々訪れるという

「まさか製品化できるとは当初誰も思っていなかったと思います(笑)。自分だけではできないモノを仲間と一緒につくれるのが品モノラボの良さですね。Meetupに途中までの試作品を持参して “いいね!”と言ってもらえるのがモチベーションになりました」と話す稲垣さんは、品モノラボ発足時からの参加者で、運営メンバーの1人だ。

本業では総合事務機器メーカーで新規事業開発を担当する稲垣さん。会社主催のハッカソンイベントでの田中章愛さんとの出会ったことをきっかけに「品モノラボ」計画はスタートしたという。第2回は発起人である田中さん、そして “ものづくり部の女子マネ”的存在を担う古賀由希子さんに品モノラボ発足の経緯と、放課後コミュニティー活動にかける思いを聞いた。

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関連リンク
品モノラボ
Projection Card「心霊写真」


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