新しい生活体験を生み出すIoTサービス創出プロジェクト

【立教×富士通IoT(5)】成果発表を終えて振り返るここまでの道のりとこれから

2015年3月31日



【立教×富士通IoT(5)】成果発表を終えて振り返るここまでの道のりとこれから

ついにプロジェクトの集大成である成果発表会の日がやってきました。今回は、試行錯誤を重ねたここまでの道のりを学生の視点からご紹介します。また、企画チームとしてこれまでを振り返り、今後の道程を示します。

それぞれが苦労してたどりついた成果発表会

年が明け2015年1月16日。6チームそれぞれが考え抜いたアイデアを発表した成果発表会が開催されました。テーマオーナー賞とベストムービー賞の2冠を達成したのはチーム2色サンドの「スマ箸」。あしたのコミュニティーラボ賞はチームつぶがいの「Feel Deli」が獲得。ゲスト審査員のTBWA\HAKUHODO\QUANTUM Accelerator事業責任者 井上裕太さんが選出したQUANTUM賞はチームマッスルペインの「Proglass」が獲得しました。

参加学生は、緊張していた様子でしたが、審査員からの厳しい質問にもしっかりと自分たちの意見で応えていました。今回は、代表して2名の学生の感想をご紹介します。

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(左から)感想を寄せてくれた金子さんと審査員の井上さん

「利用者視点で新しい体験を生み出せた」 2年 金子拓矢さん(チーム:マッスルペイン)

プレゼンテーションは限られた持ち時間で、聞いている人にわかりやすく、魅力的に伝えるのがとても難しかったです。ただ、自分たちのやってきたことが評価され、”QUANTUM賞”を獲得できたときは本当に嬉しく思いました。

プロジェクト開始当初は、IoTという技術にただ圧倒されていましたが、利用者視点で進めることによって、ユーザー体験を重視した商品やサービスを生み出せることが身をもって理解でき、非常に貴重な体験ができました。

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チーム2色サンドのメンバーである3年生、写真中央が仲田さん

「ピボットの繰り返しから生まれたアイデア」 3年 仲田彩乃さん(チーム:2色サンド)

結果として2つの賞を獲得できましたが、その案に至るまで、実は廃案の連続でした。成果発表会の2週間前、良いアイデアが生まれない焦りがピークに達していたとき、「ダイエット・アプリ」というコンセプトについて、「アプリに毎日入力するのが面倒」という意見がチーム内から挙がりました。

それなら「食べながら自動的に食事データを記録できればいい」と考えついたのが、12月下旬。ここからアイデアを煮詰め、「スマ箸」のコンセプトが生まれました。

その後、ダイエットだけではインパクトに欠けると考え、現在問題となっている異物やアレルギー物質の混入を検知する機能を付け加え、最終週でようやく「スマ箸」を完成することができました。

意識的にフラットな状況をつくるための試行錯誤

秋学期のプロジェクトはタイトなスケジュールのなかで、メンバーが全員で「IoTによる『新たなユーザー体験』とは何か」を考え抜いた日々でした。あらためて、企画チームも今回の取り組みを振り返りました。

「ファシリテーターとして共創プロジェクトを振り返って」 富士通総研 黒木昭博

プログラム設計ではアイデアを出すのは「学生」、技術的な実現性を考えるのは「富士通」といった構図というよりも、それぞれの肩書きを越えてフラットに検討できる環境をつくることを意識しました。

さらにそのなかでも対話とプロトタイピングに代表される身体全体を使ったワークを行い、ユーザー体験を考える視点を広げるしかけを重視しました。1年を通じて共創活動は「積み重ね」が大事だと強く感じました。足を止めることなく、このような挑戦を続けたいです。

「立場の違いをいかに乗り越えるか」 あしたのコミュニティーラボ編集部 福村健一

本プロジェクト全体を推進する立場として、もっとも難しかったのは「自分も含めた立場の異なるメンバー同士をどのように交え、化学反応を起こすか」でした。

プロジェクトそのものを自分ごと化してもらうために、企画の段階から学生とIoTビジネス推進室のメンバーとの交流を増やした方が良かったのではないかというのが反省点です。何が正解か分からないなかでの活動でしたが、学んだことも多く、次の糧にしたいと考えています。

試行錯誤を繰り返していた12月時点では不安もありましたが、最後は審査員が唸るようなアイデアがたくさん生まれました。ただ、これはあくまでもはじまり。次は富士通グループ社内で、ここで生まれたアイデアをかたちにすることを目指します。その中心となるのが、今回のテーマオーナーであるIoTビジネス推進室。今後の意気込みを語ってもらいました。

テーマオーナーとしての責任

「創出されたアイデアを富士通でかたちにして世に出す!」 IoTビジネス推進室 黒瀬義敏

我々の部門は、IoTを活用したビジネスをお客様やビジネスパートナと一緒に作っています。一緒に作っていくという「共創」の観点から、本プロジェクトにテーマオーナー部門として半年間参加させていただきました。短い間でしたが、筋の良いアイデアの創出をサポートすることができ、有意義な時間を過ごすことができました。サービスを開発しお客様に提供する観点からアイデアに対して技術的実現性あるいは継続的収益性のコメントが多かったかもしれません。学生の自由な発想を妨げてしまったのでは無いかと心配していましたが、成果発表会の結果を見るに杞憂でした。

大学と企業でアイデアを作り出すことから世の中に新たな価値を創出することの可能性を体感できました。今回、創出されたアイデアは、継続して技術や収益の観点で実現性を検討しています。直近では2015年度4月に実施予定の社内ハッカソンで、アイデアをかたちにすることを目指し、その後のビジネス化につなげていきたいと思います。

これで、学生と共同で行うプログラムは終了となり、取り組みを振り返ってきたこのコラムも締めくくりです。最終回となる第6回は立教大学経営学部 佐々木教授に、ゼミ側から今回の取り組みを振り返っていただきます。

立教×富士通IoT 振り返りコラム(全6回)
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