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地域とのつながりが、社内のつながりを生む ──「くすのき祭」2014 (後編)

2014年12月25日



地域とのつながりが、社内のつながりを生む ──「くすのき祭」2014 (後編) | あしたのコミュニティーラボ
今年で9回目を迎えた「くすのき祭」。新たなプログラムとして、子ども向けのプログラミング体験教室「Scratch体験会」を開催しました。その体験会の様子や担当者の考え、準備を進めていく上で生まれた富士通内の社内交流について、お届けします。

地域とのつながりが、社内のつながりを生む ──「くすのき祭」2014 (前編)

実体験から得られる気づきや学び

今年で9回目を迎えた「くすのき祭」。今回、新たなプログラムとして「Scratch体験会」を開催しました。子ども向けのプログラミング言語「Scratch」を使って、プログラミングを体験してみようというワークショップです。講師、および子どもたちの学びを補佐するティーチング・アシスタントは、もちろん富士通社員が務めました。

技術の進歩によりICTが生活の隅々まで行き渡り、幼少期からスマホやタブレットに触れる機会に恵まれた子どもたちは「デジタルネイティブ」と呼ばれます。その一方で、便利すぎるサービスやコミュニケーションツールが子どもたちの考える力を奪っているのではないかという指摘があるのも事実。コンピューターの父と呼ばれている計算機科学者アラン・ケイは、20年も前の時点で「子どもたちはデバイスの習熟に熱心になるあまり、学習の意欲を失っている」と警鐘を鳴らしていました。

私たち富士通は企業として、子どもの成長にICTがどのように寄与するのか、さらにその過程を見守っていく責任を担っています。地域住民と社員が直接触れ合うことのできる「くすのき祭り」は子どもたちにICTのしくみを知ってもらう絶好の機会といえるでしょう。

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多くの子どもが集まったScratch体験会

体験に先駆けて、「プログラミングとは?」というテーマでレクチャーが行われました。「左足を1歩前に」、「右足を1歩前に」、「それを繰り返せ」など、ロボットに扮したスタッフへの指示出しを通じてプログラミングの基本をレクチャーすることで、よりわかりやすくその構造を伝えることを目的にしています。この時点ですでに子どもたちはプログラミングに興味津々で、思わずロボット役のスタッフもにんまり。

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画面上とリアルな仕掛け、両方で楽しんでもらうしかけをつくった

実際のプログラミング体験では、Scratchの親しみやすい画面やネコのキャラクターもあいまって、子どもたちは使い方をすぐに飲み込み、自分だけのプログラムを試行錯誤しながら楽しんでいる様子でした。ネコを「ニャー」と鳴かせるコマンドが流行すると、教室中のPCから一斉に「ニャー」という鳴き声が聞かれる一幕もあり、隣の子どもの様子を見て、そのプログラムを自分のプログラミングに取り入れたり、教え合ったりと、マンツーマンでは見られない子ども同士のやり取りが自然発生したのも印象的でした。

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富士通社員サポートのもと、思い思いにプログラミングに取り組む子どもたち

講師を務めた川原早百合さんは、富士通エフサスに所属する一方で、富士通総研の実践知研究員として子どもの教育に関わるワークショップなどの活動にも従事しています。

「テスト勉強のために暗記をして、テストが終わると忘れてしまうという自分の経験から、詰め込み型の教育に疑問があり、実際の体験で学びや気づきを得られる体験型の教育の実践や研究をしたいと思っていました」と言い、実際にこれまでも農家に行って農業を体験するワークショップなど、最先端技術に限らず幅広い活動をしてきたそうです。「プログラミングの体験を通じてふだん触れているゲームだったり、携帯電話がどうやってつくられているのかを知ってもらえれば」と、今回の体験会開催の意図を話してくれました。

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株式会社富士通エフサス 川原早百合さん

地域交流が生み出す社員のつながり

このScratch体験会は、「地域交流や子どもの教育だけでなく、富士通のスタッフにもメリットがあるんです」と話すのは、富士通株式会社人材開発部の久保田真木さんです。

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富士通株式会社人材開発部 久保田真木さん

「このソリューションスクエアには4,000人くらいの従業員がいて、その多くはSEです。みんな自分の担当において、狭い領域でいつも仕事をしていて、やはりある程度ルーチン化してしまうものです。この体験会のスタッフをやることには2つのメリットがあると思っています。1つは、外の人に触れることで世界を広げ、気づきを得られるということ。そしてもう1つは、いつも自分がプロフェッショナルとして行っていることを、プロじゃない人たちにわかりやすく伝えることで、噛み砕いて説明する力を養えるということです。そして子どもを対象にすると建前やお世辞のないストレートな反応があり、ときには鋭い質問が飛び出すので、対応力も身につくと思います(笑)」

この体験会はさまざまな部署を横串にして実現したもの。Scratchに詳しい外部の方にもアドバイスを仰いで企画したため、プロジェクトを運営していくことで、普段はあまり話すことのない他部署の社員や外部とのコミュニケーションにも一役買ったプロジェクトとなったと久保田さんは振り返ります。「今後は未就学児対象や中学生対象など、レベル別に体験会を行う継続的なプロジェクトとしての展開も計画されていて、より一層社内の交流や活性化に寄与できるのでは」と、今後の展望を話してくれました。

ARマーカー、3Dプリンタ、Scratch体験会といった富士通が持つ最先端技術とのふれあいと、目の前を京浜東北線が走る都会の真ん中でウサギやニワトリなどのかわいらしい動物たちに餌をあげることができる「動物ふれあいコーナー」が共存する「くすのき祭」。地域への貢献を考えることで、社内を巻き込むプロジェクトが生まれる。地域に密着する富士通ソリューションスクエアだからこそ、できることがあります。来年は更なる地域交流を図りつつ、企画を運営していく上で、更に多くの社内交流や外部とのコミュニケーションを生みだしていきたいと強く感じた1日となりました。

地域とのつながりが、社内のつながりを生む ──「くすのき祭」2014 (前編)


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