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あしたのコミュニティーラボ編集部のコラムをはじめ、ちょっと一息つける連載記事を更新中。
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こんにちは、あしたラボ編集部の武田です。昨年は、数多くの取材に同席したほか、取材を通して接点のできた方々がつくる交流の場にも多数参加しました。そのなかで私にとって印象に残っているのが、「グラフィックレコーディング」と呼ばれる手法が使われていた2つの場です。今回は私が体験した2つの場での出来事を通じて「グラフィックレコーディング」の魅力とその可能性について紹介したいと思います。

可視化によって、共通認識をつくる

みなさんはグラフィックレコーディングをご存じですか?

グラフィックレコーディングは、「会議やイベントにおける議論の流れを視覚化し、参加者へ共有する手法」で、近年日本でも多くの場所で見られるようになりました。具体的には、模造紙やA3用紙にマジックを使って、その場で起こっている内容やことがらをイラストや図などを用いながらリアルタイムに描画していきます。

会議やイベントでの発言が視覚化されるため、理解しやすくなり、なおかつリアルタイムにまとめていくためアイデア創発や合意形成、情報共有を促進する効果があります。

アイデア創発フォーラム2015

グラフィックレコーディングの効果を強く感じたはじめての場が、2015年9月に開催された「アイデア創発フォーラム2015」でした。このイベントの主催は、「NPO法人アイデア創発コミュニティ推進機構」です。アイデア創発に必要なヒト、モノ、プロセス、環境の提供を通して社会課題の解決を目指すべく、さまざまな取り組みをしています。

体験会で紹介されたのは、個人やチームで行う、用途の異なる6つのアイデア創発技法でした。技法を学ぶためのワークショップが同時に複数開催されており、イベント参加者は興味があってもすべてのワークショップを体験するのは難しい。そんな時に大いに役立ったのが「グラフィックレコーディング」です。このフォーラムでは、「グラフィックレコーディング」によって1日のプログラムの模様がリアルタイムで可視化され、参加者同士で振り返りができるよう施されていました。

グラフィックレコーディング

グラフィックレコーディンググラフィックレコーディング「アイデア創発フォーラム2015」(写真上)と「Code for Japan Summit 2015」(写真下)、それぞれのセッションと1日の流れが表現されたグラフィックレコーディングの一例

参加していた私自身、レコーディングされた用紙を前に「すごい!」「わかりやすい!」「よくここまでまとめられますね!」と、傍らにいる参加者に思わず話しかけてしまいました。視覚的にわかりやすい形で議論が表現されていると、参加していないセッションについてもポイントが把握でき、それをもとに他の参加者と議論を深めることもしやすくなることを体感しました。

グラフィックレコーディングは、社会や地域の課題解決にICTを活用し、市民が行政とともに取り組む「シビックテック」と呼ばれる活動を展開する一般社団法人Code for Japan主催の「Code for Japan Summit 2015」でも活用されていました。同時並行で複数のセッションが開催されたため、前述のイベント同様1人ですべてのセッションを回ることは不可能な状態。そんなときにも、ほぼすべてのセッションでグラフィックレコーディングが行われたため、タイムラグなく内容を把握することができました。

グラフィックレコーディングが役立つ3つのシーン

今回、2つのイベントでグラフィックレコーディングに出会い、アイデア創発を促しコミュニケーションを活性化するためのツールとして、少なくとも3つのシーンで重要な役割を果たすと実感しました。私なりの視点で振り返ってみたいと思います。

■多様なメンバーが集まる場であること
異なるバックグラウンドを持つ多様なメンバーが、同じ目的やテーマで連携するような場においては、言葉よりも視覚的にわかりやすい形式で情報を共有したほうがイメージの齟齬がうまれず、コミュニケーションが円滑になります。

■正解がなく創発を重視する場であること
アイデア創発の場などにおいては、特定のテーマや課題に対して参加者の創造性を刺激しながら対話を深め、アイデアを生み出していく必要があります。ビジュアル化されており、共有しやすいグラフィックレコーディングは非常に有用だと感じました。

■人の想いや感情を共有することが重要な場であること
さらに、誰かの思考や活動におけるビジョンを共有することが重要になる際は、文字だけではなく、見る人の視覚や感性に働きかける記録の残し方によって、場の「熱」を残すことができ後々の振り返りなどでも有効だと感じました。

今後、あしたラボが提供するトークセッションやアイデアソン・ハッカソンなどにおいても、グラフィックレコーディングの手法を取り込んでいきたいと思います。ご期待ください。


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