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イノベーターが示す新時代の“働き方” ──ぼくらの仕事のつくり方 これからの“働く”を考える(1)

2014年12月25日



イノベーターが示す新時代の“働き方” ──ぼくらの仕事のつくり方 これからの“働く”を考える(1) | あしたのコミュニティーラボ
2014年12月15日、東京・目黒のHub Tokyoで開催された、あしたのコミュニティーラボとライフハッカー[日本版]のコラボレーションイベント「ぼくらの仕事のつくり方 ~これからの“働く”を考える~」。モデレーター・米田智彦さんと4名のゲストが登場し、「自らの仕事のつくり方」と、「“未来の仕事”の見つけ方」を探りました。社会を動かして活躍するイノベーターのトークから、会場に集まった学生はこれからの時代の働き方について真剣に考える機会になったのではないでしょうか。今回はそのイベントの模様を3回に渡ってレポートします。

しなやかに働き続ける ──ぼくらの仕事のつくり方 これからの“働く”を考える(2)
日常に“胸騒ぎ”をおこせ! ──ぼくらの仕事のつくり方 これからの“働く”を考える(3)

一期一会を大切にしてほしい

今回、モデレーターを務めた米田智彦さんは、これまでフリーランス編集者として活躍し、多くの書籍やウェブマガジンに携わってきました。2011年には東京を旅しながら暮らす「NOMAD TOKYO(ノマドトーキョー)」プロジェクトを立ち上げ注目を浴びたことでも有名です。2014年3月からは、ライフスタイルをよりよいものにするための情報を提供するWebメディア・ライフハッカー[日本版]の編集長を務めています。さまざまな人の“働き方”を見つめてきた米田さんは、「大学生のときは、働くことがなんなのかわからずにいた」と当時を振り返りました。
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モデレーターを務めたライフハッカー[日本版]編集長 米田智彦さん

一方で、米田さんは「今はソーシャルメディアによって情報がフラットになり、年齢に関係なくいろいろな人と関わりがもてる。人生は一期一会で、今回参加した学生のみなさんは僕やゲストともう2度と会う機会がないかもしれない。1回かぎりの出会いのなかで何かを得てくれば」と、今回のイベントの趣旨を伝えました。

学び続けることでイノベーションを生む

1人目の登壇者は、株式会社スクー代表取締役社長の森健志郎さん。森さんは大学卒業後、リクルートに入社。当時、eラーニングシステムに触れる機会があり、そのときにネット教育の遅れを感じたことが、24歳で同社を立ち上げるきっかけになったと話します。
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株式会社スクー代表取締役社長 森健志郎さん

運営するのは、現在約12万人の会員を持つ動画学習キャンパス「schoo WEB-campus(スクー ウェブキャンパス)」。事業のビジョンは「世の中から『卒業』をなくす」で、「何かが妨げになって学ぶ機会を得られない人が学び続けられるように。その時間が増えたら、きっと世の中のイノベーションのスピードは上がっていくはず」と、森さんは仕事にかける思いを、熱く学生に伝えました。

誰にも深く関わるテーマを見つける

2人目の登壇者は、株式会社Zaim代表取締役の閑歳孝子さん。閑歳さんは大学卒業後、日経BPに就職し、通信分野を担当する記者として活躍しました。しかし、大学在籍中、キャンパスの学生の使用率が95%に達した学内SNSを運営するなどして活動した経験を持ち、「インターネットが強烈に好きだった」と振り返ります。こうした経緯から同社を退職し、プログラミングほぼ未経験でWeb系ベンチャーへ転身。29歳で転職したユーザーローカルに1人目の社員として入社、社員として働きながらアプリ開発を進め、Zaimを起業しました。
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株式会社Zaim代表取締役 閑歳孝子さん

Zaimは「もっと、お金に、楽しさを!」というビジョンを持つ、130カ国に対応した家計簿サービスで、APIによりほかのサービスとも連携を図っています。閑歳さんは「『お金を使うことが楽しい』『使うことで人生がよくなる』という、本来の喜びを感じられるよう、サービスの面からサポートしたい」と、サービスのねらいを話します。

さらに、この仕事をはじめた経緯を「影響する人数をX軸、影響の深さをY軸にしてグラフにしたときに、その面積が最大になることをしていきたい。誰にも深く関わる『お金』は完璧に近いテーマだった」と説明し、自らの信念を学生に伝えました。

スキルを身につけないと、ワクワクを実現できない

3人目は、株式会社enmono代表取締役の三木康司さん。富士通で海外営業を経験後、ベンチャー企業勤務を経て、同社を立ち上げました。「ワクワクするモノづくりで世界を元気にする」という経営理念のもと、全国の中小企業の自社商品の企画・開発・販売などをサポートしています。
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株式会社enmono代表取締役 三木康司さん

「町工場の多くは、設計までできても、デザイン、マーケティング、研究開発ができなかったり、知財に関する専門知識を持っていなかったりする。そうしたリソースを集められない企業を『メーカー』に育てるのが私たちの仕事です」(三木さん)

サポートする手法として、「zenschool」というメイカーズや町工場向けの学校のほか、クラウドファウンディング「zenmono」も展開し、資金調達をするだけでなく、販路やパートナーを見つけるしくみも持つenmono。ものづくりを通じて、つくり手が気づかなかったような新しい側面を見つけ出してもらう手伝いもしています。たとえば、とあるバネ工場の経営者は、三木さんたちのサポートによって、レゴブロックのようにバネを組み立てるグッズを新事業として展開。いつも触れている「バネという部品」を組み合わせることで、バネに新しい価値観を吹き込みました。

バネでつくられた動物のモチーフや帽子は、ユニークだとマスコミにも取り上げられ、話題になりました。「そのバネ工場の経営者の方は、人を驚かすのが好きな、ユニークな方でした。自分の製品を使って、何か人に驚いてもらえるような製品をつくりたかった。大事なのは、やりたいことを自分の外側ではなく、内側から見つけてもらうこと」と、仕事のテーマを見つける際のポイントを示しました。

会社のなかで“社線変更”してもいい!

4人目の登壇者は、富士通株式会社にてあしたのコミュニティーラボを展開する 柴崎辰彦代表。柴崎代表は「富士通といえばパソコンや携帯電話端末を思い浮かべると思いますが、実は事業規模にすれば、それらは全体の2割弱程度。ほとんどがソリューションビジネスです」と、富士通の事業内容を解説。
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富士通株式会社 あしたのコミュニティーラボ 柴崎辰彦代表

現在のビジネスを続けていくだけでは会社の未来は開かない。企業が社会と手をつないで、多岐にわたる社会課題解決に向かい、イノベーションを起こすために立ち上げた「あしたのコミュニティーラボ」の活動や実績を紹介しました。

登壇者の皆さんに共通するのは、所属する企業や団体の規模は違えど、常に自分なりの基準を持って働いてきた方ばかりということ。会場に集まった学生は、真剣に登壇者のプレゼンテーションを聞いていました。

2回目のレポートは、「これからの働き方」についてのフリーセッション。10年後、20年後、自分の未来をどう考えて、切り開いていくか、登壇したイノベーターが大切にしている想いや行動のしかたなどを、具体的な事例を交えながらお伝えします。

しなやかに働き続ける ──ぼくらの仕事のつくり方 これからの“働く”を考える(2)へ続く
日常に“胸騒ぎ”をおこせ! ──ぼくらの仕事のつくり方 これからの“働く”を考える(3)


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