一戸建て売却のコツは?スムーズに売却を成功させる秘訣を公開

一戸建て売却は難しいイメージが強く、なかなか売却に踏み込めない人も多くいます。

今持っている一戸建ての物件を確実に売るには、どのように進めていくべきなのか迷ってしまいますよね。

この記事では、一戸建ての売却をスムーズに進めるための流れやコツを紹介していきます。

ちょっとした工夫をするだけで売却価格が上がる可能性もありますから、一戸建てを売却したい人はぜひ参考にしてください。

目次

一戸建ての売却は難しい?選べる2つの方法を紹介

一戸建ての売却には、主に2つの方法で行います。

  • 買取での売却
  • 仲介を利用して売却

どちらの方法でも一戸建てを売却できるのですが、それぞれ特徴が異なります。

あなたにとって適切な売却方法はどちらなのか考えてみてください。

不動産会社に直接物件を売却する「買取」

売却方法の1つ目は、不動産会社に直接物件を売却する「買取」です。
不動産会社が物件の買取をしてくれるため、売却活動の必要はありません。

物件を買い取ってくれる不動産会社が見つかれば、数日で引き渡しまでが完了します。
とにかく早く物件を売りたい人や、個人への売却が難しい物件を持っている人などにはおすすめです。

デメリットとしては、売却価格が市場価値の7割程度になってしまうこと。

買取は不動産会社からすると、仕入れのようなものです。
物を安く仕入れて高く売らなければ利益にならないため、売却価格が安くなってしまいます。

売却価格は低くても、スピーディーに物件を売りたい人にはおすすめの方法です。

不動産会社に仲介に入ってもらって売却する「仲介」

2つ目の方法は、不動産会社が仲介に入って物件の売却をする方法です。

不動産会社が広告やチラシなどを利用して購入希望者を探し、売買契約の仲介をしてくれます。

売却活動開始してから購入希望者を探す流れになりますから、販売期間が買取に比べると長くなります。

契約までに3〜6ヶ月が目安ですが、購入希望者が見つからなければ1年以上かかるケースも。

早く物件を売りたい人には、おすすめできません。

しかし、買取よりも売却価格が高くなるメリットはあります。

物件の成約が決まると不動産会社に仲介手数料を払わなければいけませんが、手元に残るお金は買取よりも高くなりやすいです。

売却に時間がかかっても少しでも多くのお金を得たい人は、不動産会社に仲介して売却しましょう。

一戸建て売却を仲介してもらう場合の9つの流れ

ここからは、不動産会社に仲介してもらって物件を販売する場合の流れを紹介します。

物件売却までの大まかな流れは、以下のとおりです。

  • 事前準備をする
  • 売却査定をする
  • 不動産会社に査定してもらう
  • 仲介してもらう不動産会社を選ぶ
  • 媒介契約を結ぶ
  • 売却活動を開始する
  • 買主と売買契約を結ぶ
  • 売却物件の引き渡しをする
  • 確定申告をおこなう

このように売却が完了するまでのステップが多いので、難しいと感じてしまう人がいます。

しかし不動産会社の仲介なら、十分なサポートを受けながら売却活動を進められるため安心できるでしょう。

書類を集めて事前準備をする

まずは書類を集めて事前準備をしていきましょう。

物件を売却するにあたり、売主の身分証明書や販売物件の情報が記載された書類が必要になります。

一戸建ての売却をする際に、そろえておきたい書類は以下のとおりです。

  • 身分証明書
  • 実印
  • 印鑑証明書
  • 登記済権利証または登記識別情報
  • 固定資産税通知書
  • 固定資産税評価証明書

不動産屋に査定を依頼したときに準備をしてもいいのですが、事前に準備しておけばスムーズに査定を進められます。

複数の不動産会社に一戸建ての売却査定を依頼する

売却査定を依頼する不動産会社は複数にしましょう。

近所に不動産屋があるからといって、1社だけに絞ると損してしまう可能性があります。

また評判のいい不動産屋を選んだとしても得意とする販路や物件の種類が異なるため、納得のいく売却価格になるとは限りません。

売却価格を知るためにも、5〜10社に査定を依頼しましょう。

しかし複数の不動産会社に査定を依頼すると、「次から次へと売却予定の物件に訪問がくるのでは?」と不安になるかと思います。

その場合は机上査定から進めていきましょう。

売却査定には「机上査定」と「訪問査定」の2種類があります。

机上査定とは?

机上査定とは、不動産の立地の広さや間取り、築年数、路面価格などの情報をもとに、過去の取引データと照らし合わせて査定をおこなうこと。

直接物件の訪問に来ることはないので、安心してください。

机上査定の結果を見て、不動産会社を2〜3社に絞ってから訪問査定を依頼しましょう。

不動産会社による査定が開始される

売却査定を依頼すると、不動産会社による査定がおこなわれます。

訪問査定は不動産会社の担当者が物件を訪問し、実際の日当たりや周辺環境などを考慮して査定をします。

「部屋をきれいにしておけば、査定額が上がるのでは?」と思うかもしれませんが、部屋をきれいにしても査定額は上がりません。

片付けやハウスクリーニングを入れて部屋をきれいにするのは、本格的に売却活動に入るときで十分です。

内覧が開始されたら、買いたいと思ってもらえるように部屋を清潔にしましょう。

仲介を依頼する不動産会社を1社選ぶ

すべての不動産会社の査定額が出たら、仲介を依頼する不動産会社を1社選びましょう。

不動産会社を選ぶポイントは、主に以下の2つです。

  • 査定価格が適切(低すぎず高すぎない)
  • 担当者の対応の良さ

査定額はあくまで販売価格で、売却価格ではありません。

周辺の販売価格と比べて値段が高すぎると、いつまでも売れ残る可能性があります。

売れなければ販売価格を下げていかなければいけないため、売却価格が当初の販売値段よりガクッと落ちることも。

確実に売るためにも、適正価格を提示してくれた不動産会社を選びましょう。
そして2つ目のポイントは、担当者との相性です。

担当者とは売却活動から引き渡しまで、長く付き合っていくことになります。

いい加減な対応や頼りない返答をする担当者だと、不安が残ったままの売却活動になりかねません。

最後まで納得のいく売却活動をおこなうためにも、担当者の対応にも注目しておきましょう。

不動産会社と媒介契約を結ぶ

不動産会社を選んだら、媒介契約を結びましょう。

媒介契約とは?

媒介契約とは、仲介を依頼した不動産会社と結ぶ契約のこと。

売却したい物件の売却活動の条件や、成約した際の報酬金額などの内容を明確にすると、トラブルを防ぐ効果があります。

この媒介契約には、以下の3つの種類があります。

媒介契約の種類と特徴

媒介契約の種類特徴
専任媒介契約・契約を結べる不動産会社は1社のみ
・自分で買主を探す直接取引ができる
専属専任媒介契約・契約を結べる不動産会社は1社のみ
・自分で買主を探す直接取引ができない
一般媒介契約・複数の不動産会社と契約を結べる
・自分で買主を探す直接取引ができる

どの種類を選ぶかによって、不動産売却を希望通りに進められるかが変わってきます。

物件を売りたい条件を洗い出して、媒介契約の種類を選びましょう。

媒介契約の種類を決めきれない人は、以下を参考にしてください。

媒介契約の種類ごとに向いている物件の種類

媒介契約の種類向いている物件や人
専任媒介契約・条件がよくない物件
・すぐに売却したい人
・手厚い売却活動をしてもらいたい人
・買主に直接物件を販売する可能性がある人
専属専任媒介契約・条件がよくない物件
・すぐに売却したい人
・手厚い売却活動をしてもらいたい人
・飼い主に直接物件を販売する予定のない人
一般媒介契約・人気物件
・マメに連絡が取れる人
・内緒で物件を売りたい人

どの種類の媒介契約が適切なのかを慎重に考えて、売却活動を開始しましょう。

不動産会社が広告やチラシを利用して売却活動をおこなう

媒介契約を結んだら、広告やチラシを利用して売却活動を開始しましょう。

おもな売却活動は、以下の2つです。

  • 不動産ポータルサイトへ掲載
  • チラシを作って近所の集合住宅にポスティング

不動産ポータルサイトとは、複数の不動産会社が所有または仲介する物件情報をWeb上に公開するサイトのこと。

代表的な不動産ポータルサイトは、SUUMOやLIFULL HOME`Sなどがあります。

また周辺の集合住宅に、物件情報が記載されたチラシを配布する方法です。

これらの売却活動は不動産会社がおこなってくれるため、基本的には何もすることはありません。

双方が納得できる条件になれば買主と売買契約を結ぶ

販売価格や条件が納得できれば、買主と売買契約を結びます。

購入検討者から売却価格の交渉が入ることは珍しくありません。

多くの購入検討者は、販売価格の端数の切り捨てや販売価格の5〜10%の割引を希望します。

妥協できる価格や、売却のタイミングなどを事前に決めておきましょう。

お互いに納得がいけば、売買契約を結びます。

売買契約をする際に必要なものは、以下のとおりです。

  • 実印
  • 印鑑証明書
  • 収入印紙
  • 本人確認書類
  • 登記済証
  • 仲介手数料(半金)
  • 固定資産税納税証明書

売買契約のときに買主から売主に、成約価格の10%程度の手付金が支払われる場合があります。

金融機関で売却物件の引き渡しをおこなう

売却物件の引き渡しは不動産会社や売却物件でなく、金融機関で行われることが多いです。

引き渡しの日に固定資産税といった諸費用の精算を行います。

住宅ローンが残っている場合は、売却までに完済しなくてはいけません。

売却して得た代金を返済に充てられますが、残債が売却代金を上回ってしまう可能性があります。

手元に残る金額は販売価格から税金をひかれた金額ですから、残債が多い場合はあらかじめローン返済金を工面しておきましょう。

譲渡収益が発生した場合は確定申告をおこなう

物件を売却した翌年は、確定申告を行いましょう。

物件を売却した際に、「売却益」が出た場合は必須です。

売却益とは、売却代金から取得費や諸費用などを差し引いて、プラスになった売却代金のこと。

確定申告は、譲渡した年の翌年2月16日〜3月15日までの間に済ませておきましょう。

事前リサーチ必須!一戸建ての売却相場を知る3つのコツ

不動産会社に売却物件の査定を依頼する前に、まずは事前リサーチをしましょう。

周辺にある似たような築年数の物件はいくらで売り出しているのかを知っておくだけで、おおよその査定金額が把握できます。

周辺の一戸建ての売却相場を知る方法は、おもに以下の3つです。

  • 不動産ポータルサイト
  • 不動産価格取引価格情報検索
  • レインズ

いずれか1つでも利用すれば適切な売却価格が理解できますので、査定をする前に一度調べてみてください。

不動産ポータルサイトで販売価格を調べる

まずは不動産ポータルサイトで調べる方法です。

不動産ポータルサイトとは、複数の不動産会社が所有または仲介する物件情報をインターネット上に公開するサイトのこと。

おもに以下のサイトがあります。

  • SUUMO
  • LIFULL HOME’S
  • アットホーム

売却予定の地域にある、同じような築年数の物件を検索しましょう。

ただし不動産ポータルサイトに掲載されている金額は売り出し価格です。

売却時には購入者が値下げ交渉をおこなうため、売却価格は記載されている金額よりも下がると思っておきましょう。

国土交通省の「不動産取引価格情報検索」で売却価格をリサーチする

国土交通省の「不動産取引価格情報検索」を利用すると、過去に取引が成功した価格を確認できます。

不動産取引価格情報検索に掲載されている情報は、国土交通省が不動産を購入した買主に対してアンケートをおこなって算出した価格です。

実際の売買価格が分かるため、売却物件の周辺のにある相場が分かります。

ただし国土交通省のアンケートは任意のため、データがなかったり、古かったりする地域がありますので注意してください。

取引価格を検索する場合は、以下の手順で検索しましょう。

  1. 画面左上にある「時期を選ぶ」で検索したい時期を選択
  2. 「種類を選ぶ」で調べたい物件の種類を選択
  3. 「地域を選ぶ」で住所または路線・駅名を選択
  4. 「この条件で検索」をクリック

出典:国土交通省

検索結果には取引総額や土地や建物の面積などの情報が表示されますので、物件相場の参考にしてください。

レインズの成約価格データを参考にする

レインズの成約価格データを参考にしましょう。

レインズとは?

レインズとは、国土交通大臣から指定を受けた不動産流通機構が運営しているネットワークシステムのこと。

本来は不動産会社向けのネットワークシステムですが、物件の平均価格や面積などの物件情報は各エリアの不動産流通機構のサイトから誰でも閲覧可能です。

会員となっている不動産会社はレインズを利用して、売りたい人の依頼に基づいて不動産情報を登録し、買いたい人に不動産会社全体が連携して情報提供をします。

ネットワークシステムの仕組みは、以下のとおりです。

出典:レインズ

ここからは、簡単にですが利用方法を紹介します。

まず「レインズマーケットインフォメーション」にアクセスします。

「戸建」の欄に都道府県と地域を選択して「検索する」をクリック。

検索結果の画面右下「追加検索情報」から、地域詳細や最寄駅、土地面積、築年数などを入力して「検索する」を押してください。

売却予定に近い条件を入力すれば、売却相場が分かります。

このように売却物件の相場を事前に知っておけば、査定結果から選ぶべき不動産会社が見えてくるかと思いますので、ぜひ活用してください。

一戸建ての売却税金や費用を紹介

一戸建てを売却するにあたって、かかる売却税金や費用はおもに以下のとおりです。

  • 仲介手数料
  • ローン返済
  • 譲渡所得税
  • 印紙代
  • 測量費用
  • 解体費用

自分の手元に残るお金は、販売価格からこれらの手数料や費用などを差し引いた金額です。

なるべく多く残すためには、事前にいくら費用がかかるのかを計算して抑えられる箇所はないか考えておきましょう。

一戸建ての販売を依頼した不動産会社に支払う「仲介手数料」

まずは、仲介手数料の支払いを行いましょう。

仲介手数料とは、物件売却の際に仲介を依頼した不動産会社に支払う費用のこと。

取引額によって手数料は異なりますが、法律で上限が決まっています。

仲介手数料の計算方法は以下のとおりです。

(売却価格×3〜5%+2〜6万円)+消費税=仲介手数料

仲介手数料の計算方法

物件価格仲介手数料の上限
200万円以下5%
200万円以上400万円以下4%+2万円
400万円以上3%+6万円

参考:宅地建物取引業者が宅地又は建物の売買等に関して受けることができる報酬の額(国土交通省)

例えば、物件が3,000万円で売れた場合の仲介手数料の上限はこちらです。

(3,000万円×3%=90万円)+6万円+9.6万円(消費税)=105.6万円

周辺の売却相場が分かった時点で計算をすれば、仲介手数料にいくら支払うのかが予想できるため、ぜひ一度試してみてください。

売却した一戸建ての物件に残っている「ローン返済」

売却物件のローン返済が残っている場合は、完済しなければいけません。
売却で得たお金をローン返済に充てて、すべて返済しましょう。

売却で得たお金を支払ってもローン返済ができない場合は、次の住宅ローンの審査に通る可能性が低くなります。
お金が足りるか心配な人は、あらかじめお金を工面しておきましょう。

ローン返済をおこなう際に、ローンの抵当権を登記簿謄本から抹消する手続きも必要です。
自分自身で手続きを進めるのに自信がない人は、司法書士に依頼をしてください。

ただし別途費用がかかりますので、注意しましょう。

不動産の売却で利益が出た場合に発生する「譲渡所得税」

不動産の売却で利益が出た場合は、譲渡所得税が発生します。

譲渡所得の計算方法はこちらです。

譲渡所得=不動産の売却価格ー所得費用(不動産の購入時にかかった費用)ー譲渡費用(売却にかかった費用)

売却物件の所有期間が売った年の1月1日現在で5年を超えるかどうかで、適用する税率が変わります。

税率の種類

区分所有期間所得税住民税
長期譲渡所得5年以上15%5%
短期譲渡所得5年以下30%9%

参考:「土地や建物を売ったとき」国税庁

マイホームの売却の場合は、利益が3,000万円以下の場合は課税されない特例もあります。

売買契約書に貼り付ける「印紙代」

売買契約書に貼り付ける、印紙代が必要です。

税金として扱われるため印紙税と呼ばれている印紙代ですが、一戸建ての売却価格により代金が異なります。

印紙代の課税金額

契約金額本則税率軽減税率
10万円以上50万円以下400円200円
50万円以上100万円以下1,000円500円
100万円以上500万円以下2,000円1,000円
500万円以上1,000万円以下10,000円5,000円
1,000円以上5,000万円以下20,000円10,000円
5,000万円以上1億円以下60,000円30,000円
1億円以上5億円以下100,000円60,000円

参考:「不動産売買契約書の印紙税の軽減措置」国税庁

平成26年4月1日から令和6年3月31日までの間に作成される契約書が、軽減措置の対象になります。

なお印紙代は、契約書1通に対して課税されます。

売主と買主で1通ずつ契約書を保有する場合は2通必要なため、印紙代は2通分必要です。

土地の広さや境界線を測定してもらう「測量費用」

土地の広さは、一戸建ての売却価格を決める要素の1つです。

隣の敷地との境界線があいまいな場合は、正確な土地の広さを把握するためにも土地を測量をおこなわなければならないため「測量費用」がかかります。

測量にかかる費用は35万〜80万円と、決して安くはありません。

測量費用の差が大きい理由は、売却予定の土地が坑道や河川など国や行政が所有するものなのか、民間のものなのかによって変わるから。

特に国や行政の所有する土地の場合は、60万〜80万円とかなり高額になります。

おもに以下の理由で、費用にバラつきが生じます。

  • 土地の面積
  • 土地の形状
  • 隣地の所有者の数や種類
  • 地域によっては費用を負担してくれる

実際に依頼をして、どの程度の費用がかかるのかを把握しておきましょう。

家を更地にして販売する場合は「解体費用」

一戸建ての物件が古い場合は、解体して更地の状態で販売することもあります。

家を壊して更地にするためには、解体費用が必要です。

30坪の一戸建ての木造住宅を解体する場合の費用は、90万〜150万円かかるといわれています。

築年数や立地、隣の家との距離などにより費用は異なりますが、100万円前後はかかると思っておきましょう。

解体費用を少しでも安く抑えたいのであれば、家具や庭の木をなるべく自分で撤去しておくことをおすすめします。

家の中に家具が残っていたり、庭に木が植えてあったりすると、費用が高くなる傾向にあるからです。

大きな家具や木などを撤去するのは大変かもしれませんが、売却した物件の利益を多く出したい人は家の中や周りをスッキリさせておきましょう。

一戸建て売却を成功させるための6つのコツ

一戸建て売却を成功させるためのコツは、以下の6つです。

  • 一戸建ての売却が得意な不動産会社を選ぶ
  • 売却物件の手入れをする
  • 建物状況調査をする
  • 物件のアピールポイントを考えておく
  • 売却物件にリフォームは必要ない
  • 欠陥や不具合は正確に伝える

これらのコツを実践して、スムーズかつ快適な売却活動を行ってください。

一戸建て売却が得意な不動産会社を選ぶ

一戸建ての売却が得意な、不動産会社を選びましょう。

不動産会社の中にはマンション売却を得意としている会社や、土地の売却が得意な会社などそれぞれ強みが異なります。

同じ会社でも地域によって、得意・不得意の物件が違う場合もあるので、見極めなければいけません。

一戸建ての売却実績があって高価売却が見込める不動産会社はどこなのかを事前にリサーチしておけば、売却活動がスムーズに進む可能性が高いです。

売却物件の手入れをする

売却物件の手入れをしておきましょう。

売却活動が始まると、購入希望者が内覧を希望します。

購入希望者の内覧の前に、以下のことをやっておきましょう。

  • 部屋の整理整頓
  • 庭やベランダの掃除
  • 水回りの掃除は念入りにする
  • 照明をつける
  • 換気をして生活臭をなるべく消す

きれいな状態を保ちたいのであれば、ハウスクリーニングに依頼するのも1つの手段です。

清潔感のある物件であれば購入希望者が出てきやすいため、惜しまずにプロに依頼しましょう。

建物状況調査をおこなう

建物状況調査は、売却を成功させるうえで欠かせません。

建物状況調査とは、建物の構造耐力上主要な部分や、雨水の侵入を防止する部分に問題がないか調査をおこなうこと。

それぞれの調査対象部位はこちらです。

対象項目対象部位
構造耐力上主要な部分・基礎
・土台および床組
・床
・柱および梁
・外壁および幹裏
・バルコニー
・内壁
・天井
・小屋組
雨水の侵入を防止する部分・外壁
・内壁
・天井
・屋根

参考:「改正宅地建物取引業法の施行について」国土交通省

このように築年数や、目で見ただけでは分からない部分を調査していきます。

今までどんなメンテナンスを行ってきたかが明白になるため、修繕の必要がないか、ある場合はどれくらいの費用がかかるのかが分かります。

建物の状況調査は義務ではありませんが、中古物件の購入希望者の不安を解消するためにも積極的に利用しましょう。

物件のアピールポイントを洗い出しておく

購入希望者に提示できる、物件のアピールポイントを洗い出しておきましょう。

周辺環境が整っていれば住みやすい物件だと認識してくれますから、売れやすくなります。

物件のアピールポイントとは、おもに以下のとおりです。

  • 物件から駅までの距離
  • 物件から病院や学校、公園までの距離
  • 最寄駅には特急や急行が停車するのか
  • 駅まで距離はあるがバス停があるのか
  • 遅くまで営業しているスーパーや薬局があるか

このように、物件に住んだ場合のメリットをできる限りピックアップしておきましょう。

例えば子育て世代をターゲットにするのであれば、「人気の公立学校が近くにある」「学校の登下校時に見守り体制がある」「大きな公園がある」などの情報が喜ばれます。

ターゲットによってアピールポイントのバリエーションを増やしておくと、購入希望者の心にグッと刺さる可能性が高いでしょう。

売却物件のリフォームは不要

売却物件のリフォームは、必要ありません。

古い物件を売る場合「きれいな内装にしてから売りに出したほうが高値が着くのでは?」と思うかもしれませんが、残念ながら違います。

中古物件を検討している人の中には、住宅の購入費用を抑えて、自分達でリフォームやリノベーションをしようと考えている人も少なくありません。

売却側が中途半端にリフォームをしてしまうと、リノベーションがやりづらいと思われてしまいます。

あまりにも古すぎて売却できるか不安な人は、担当の不動産会社と相談して物件の解体を検討してみるのも1つの手段です。

売却物件の欠陥や不具合は包み隠さず伝える

売却物件の欠陥や不具合は、購入希望者に包み隠さず伝えましょう。

1日でも早く成約を決めたいがために、欠陥や不具合があることを購入希望者に伝えない人がいます。

「売ったもん勝ち」と思うかもしれませんが、売却後一定期間中に不具合が見つかった場合、契約内容と異なるものを売却したと判断されます。

売主側は「契約不適合責任」を問われ、買主側から補習代金の支払いや代金の減額、契約解除、損害賠償などを迫られる可能性も。

結果的に大きな損失を得てしまう可能性がありますので、欠損や不具合があれば正直に伝えるようにしましょう。

一戸建て売却を検討している人におすすめの一括査定サイト5選

では最後に、一戸建て売却を検討している人におすすめの一括査定サイトを5つ紹介します。

  • LIFULL HOME’S
  • イエウール
  • 東急リバブル
  • いえカツLIFE
  • ズバッと不動産売却

まずは一括査定サイトを利用して、査定価格がいくらなのかを把握しましょう。

日本トップクラスの掲載件数である「LIFULL HOME’S」

LIFULL HOMES
公式サイトhttps://www.homes.co.jp/satei/
対象物件の種類・一戸建て
・マンション
・土地
・一棟物件(投資用)
・区分所有(投資用)
・倉庫・工場 など
対象不動産会社数3,611社(2022年7月現在)
同時査定依頼数最大10社
対象エリア全国

ライフルホームズの特徴

  • 匿名査定ができる
  • 売却理由から不動産会社が選べる

通常一括査定をする場合、不動産の種類と地域を入力して検索するのですが、ライフルホームズは違った角度から不動産会社を選べます。

個人情報を教える必要なし!匿名査定で気になる不動産会社を選ぶ

一括査定をおこなうと不動産会社から営業の電話がかかってくるため、申し込みに抵抗がある人も少なくありません。

しかしライフルホームズの「匿名査定」であれば、電話番号や住所など個人情報を入力しなくても査定ができます。

査定結果を見て気になった不動産会社があった場合は、自分から電話をする仕組みです。

どうして売却がしたいのか?売却理由から不動産会社を選ぶ

ライフルホームズは匿名査定のほかに、売却理由から不動産会社を選べます。

売却理由は以下の6つです。

  • 住み替えで今の家を売りたい
  • 相続した不動産を売りたい
  • 買取を相談したい
  • 急いで現金化したい
  • 個人的事情で売りたい
  • 差し押さえの前に売りたい

例えば、今住んでいる家を手放して新しい場所で住みたい人は、「住み替えで今の家を売りたい」を検索してみましょう。

売却物件の種類や住所を入力し、個人情報を入力すれば、査定結果と一緒に住み替えを考えている人向けの不動産会社が出てきます。

売却目的に当てはまるものがある人は、ぜひ利用してください。

全国47都道府県の不動産査定に適している「イエウール」

イエウール
公式サイトhttps://ieul.jp/
対象物件の種類・一戸建て
・マンション
・土地
・一棟アパート・一棟マンション
・一棟ビル
・店舗・工場・倉庫
・農地 など
対象不動産会社数2000社以上
同時査定依頼数最大6社
対象エリア全国

イエウールの特徴

  • 全国47都道府県の不動産査定に対応
  • 24時間スマホやパソコンからチャット形式で査定ができる
  • 悪徳業者は排除しているので安心

全国47都道府県の不動産査定に対応しているから地域密着型の会社も査定可能

イエウールは、全国47都道府県の不動産査定に対応しているため、地方の物件でも最適な不動産会社の紹介が可能です。

地域密着型の不動産会社だからこそ、地域の魅力を存分にアピールできる部分がたくさんあります。

ほかの不動産査定サイトで思うような査定結果が出なかった場合でも、イエウールなら納得のいく査定額が出る可能性もあるため、一度一括査定を試してみてください。

買主が見つからないときには買取も可能な「東急リバブル」

東急リバブル
公式サイトhttps://www.livable.co.jp/baikyaku/lp_b/
対象物件の種類・一戸建て
・マンション
・土地
・一棟マンション
・アパート など
対象不動産会社数非公開
同時査定依頼数東急リバブルのみ
対象エリア全国

東急リバブルの特徴

  • 2020年度の不動産取引実績は年間25,635件
  • 物件が売れなくても東急リバブルが買取
  • 売却後のトラブルを保証してくれる
  • 営業マンの97%が宅建所有者

豊富な不動産取引実績があるから安心

東急リバブルは、2020年度の取引実績が年間2,535件もあります。
これは1日に換算すると約70件、20分に1回のペースで取引が行われていることに。

過去の実績データをもとに売却活動を行ってくれるため、納得のいく価格で取引をおこなえる可能性が高いでしょう。

万が一物件が売れなくても安心!東急リバブルの買取サービスがある

「売却活動中を始めたものの、なかなか買い手が見つからなかったらどうしよう」と不安になることがあるかと思います。
一定期間を超えても買い手が見つからなかった場合は、東急リバブルが売却物件を買い取ってくれます。

売却保証率は査定価格の90%が上限と決まっているため、販売価格が明白です。
売却活動中も不安を抱えることなく、前向きな気持ちで進められるでしょう。

弁護士に無料で法律相談ができる「いえカツLIFE」

いえカツLIFE
公式サイトhttps://iekatu-life.com/
対象物件の種類・一戸建て
・マンション
・土地
・一棟マンション
・一棟アパート
・投資マンション など
対象不動産会社数500件
同時査定依頼数最大6社
対象エリア埼玉、千葉、東京、神奈川

イエかつLIFEの特徴

  • 売却期間の目安がわかる
  • 一度の査定で3つの売却方法がわかる
  • 弁護士に無料相談ができる

3つの査定結果が分かるから売却方法を選びやすい

イエかつLIFEは、一度の査定で3つの売却方法が分かります。

  • 仲介
  • 業者買取
  • リースバック

リースバックとは、売却した不動産の買主とリース契約を結び、売却後も家賃を支払って同じ家に住み続けることです。

それぞれの売却価格が提示されるため、希望に沿った売却方法を選べます。

メリットやデメリットを考慮したうえで、納得のいく販売方法を見つけましょう。

20年以上の豊富な実績のある「ズバッと不動産売却」

ズバット不動産売却
公式サイトhttps://zba.jp/real-estate/
対象物件の種類・一戸建て
・マンション
・土地
・マンション一棟
・アパート一棟
・ビル一棟 など
対象不動産会社数非公開
同時査定依頼数最大6社
対象エリア全国

ズバッと不動産売却の特徴

  • 無料で売却相場を調べられる
  • 厳選された不動産会社に絞っているから安心
  • 媒介契約の成約で1万円のプレゼントがある

厳しいハードルをに通過した不動産会社のみが提携している

ズバット不動産売却と提携している不動産会社は、厳しいハードルに通過した会社のみです。

悪徳業者に引っかかる心配がないため、不動産の知識が少ない人でも安心して利用できます。

20年以上も比較サイトの運営実績を誇るズバット不動産なら、売却物件と得意分野がマッチして希望条件を最大限にこたえてくれるでしょう。

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