不動産を売却するときに、おおよその費用や不動産売却の流れはわかったけど、不動産売却におすすめの不動産会社がわからない人は多くいます。
「査定するための、不動産会社を探す方法がわからない…」
「大手か地元の不動産会社のどちらがいいの?」
この記事ではおすすめの不動産会社を提案してくれる「不動産一括査定サイト」を紹介しています。
不動産会社のどこがいいのか、大手と地元の違いと、あなたの物件に最適な会社がわかりますので、参考にしてみてください。
不動産売却におすすめの不動産一括査定サイトランキング
今から不動産売却を進めるのにピッタリなのは、Web上でおすすめの不動産会社を探してくれる「一括査定サイト」です。
おすすめのサイトを5つ、以下に厳選してみました。
- LIFULL HOME’S:サービス利用者830万突破の実績あり
- イエウール:チャット形式で簡単査定できる
- 東急リバブル:買取の対応や保証が充実
- ミライアス:スマート仲介は囲い込みの不安が少ない
- ズバット不動産売却:厳選された不動産会社に絞って掲載
それぞれのサービスに特徴があるので、「いいな」と思ったものから試してみてください。
LIFULL HOME’Sはサービス利用者830万突破の実績がある
公式サイト | https://www.homes.co.jp/satei/ |
対象不動産会社数 | 3,657社(2022年4月時点) |
LIFULL HOME’Sのサービス・保証制度
サービス名 | 内容 |
---|---|
スピード売却 | 最短48時間で不動産の現金化も可能。 |
うるサポ | 中古マンション売却のサポートに対応している、電話窓口のサービス。 |
LIFULL HOME’S(ライフルホームズ)は、サービス利用者830万突破の実績があり、できるだけ多くの不動産会社から査定を受けたい人に向いています。
LIFULL HOME’S独自の基準で選んだ、厳選された不動産会社のみが掲載されており、参加している会社も全国3,657社と豊富。
ただ査定時にもらえるパンフレット以上の情報が少なく、「さらに細かい情報が欲しい」と感じる可能性があります。
他の不動産査定サイトと併用するのが、おすすめの使い方です。
イエウールはチャット形式で簡単査定できる
公式サイト | https://ieul.jp/ |
対象不動産会社数 | 1,974社(2022年4月時点) |
イエウールのサービス・保証制度
サービス名 | 内容 |
---|---|
全国1,974社のうち最大6社からチャットで無料査定 | スマホ・PCから24時間いつでも、たった60秒で不動産の査定が受けられる。 |
不動産の売却成立を徹底サポート | 年間20万件のサポートを行った実績で、売却成立まで徹底サポート。 |
不動産売却に関する充実したサイトコンテンツ | 基礎知識や売却時によくある質問など、不動産についての知識を網羅。 |
イエウールはスマホ・PCから、チャット形式で24時間いつでも簡単に査定ができるサービスです。
簡単な質問にチャットで答えていくだけで、全国1,974社のうち、最大6社から不動産査定を受けられます。
全国47都道府県の不動産査定に対応しているのが最大の特徴で、地方の不動産でも最適な不動産会社を紹介してくれるため、場所を選びません。
他の不動産査定サイトで高額がつかなかった時でも、イエウールなら思った以上の結果を得られる可能性があります。
月間利用者数が1万3,000人を突破している大手サイトで、東証スタンダード市場の上場会社が運営しているため、信頼性が高いです。
クレームの多い不動産会社を排除しているため、安心して査定を受けられます。
たったの60秒、しかも完全無料で査定できるので、ぜひ一度試してみてください。
東急リバブルは買取の対応や保証が充実
公式サイト | https://www.livable.co.jp/baikyaku/lp_b/ |
対象不動産会社数 | 非公開 |
東急リバブルのサービス・保証制度
サービス名 | 内容 |
---|---|
売却保証 | 一定期間に売却できなかった場合、事前に設定した金額にて対象物件を、東急リバブルが購入。 |
不動産買取サービス | 対象物件を、東急リバブルが買主となって、仲介手数料不要で直接購入。 |
リバブル安心仲介保証 | 無料で建物・住宅設備検査を行なった上で、瑕疵対応費用を最大500万円まで、最長2年間補償。 |
東急リバブルは買取の対応や保証が充実しており、売れ残りリスクを回避しながら、不動産を売却したい人に向いています。
東急リバブルは2020年度の不動産取引実績が、25,635件と非常に豊富です。
1日で約70件、20分に1件は取引している計算になり、充実したノウハウで売却をサポートしてくれます。
物件が一般のお客さんに売れなくても、東急リバブルがリフォーム代を含めて買い取ってくれる制度があるため、リスクを最小限にできるのが特徴です。
公式Webサイトでは、たった60秒で無料査定が受けられます。
ミライアスのスマート仲介は囲い込みの不安が少ない
公式サイト | https://miraias.co.jp/lp-sell/ |
対象不動産会社数 | 非公開 |
ミライアスのサービス・保証制度
サービス名 | 内容 |
---|---|
スマート仲介 | 囲い込み無でマッチング機会を最大化する。 |
100%宅建資格者が売却サポート | 平均成約日数33日とスピーディな売却をサポート。 |
建物・設備補修費用の保証 | 最大750万円までの保証あり。 |
ミライアスは囲い込みを無くす「スマート仲介」を取り入れており、不利益な売却を押しつけられたくない人におすすめです。
宅地建物取引士の資格を持った担当者が多数在籍し、27,000件の相談を受けた実績があるため、不動産売却を力強くサポートしてくれます。
最長1年間、建物・設備補修費用を750万円まで保証してくれるため、他の一括査定サイトよりもお得に売却できる可能性が高いです。
ズバット不動産売却は厳選された不動産会社に絞って掲載
公式サイト | https://zba.jp/real-estate/ |
対象不動産会社数 | 非公開 |
ズバット不動産売却のサービス・保証制度
サービス名 | 内容 |
---|---|
ウェブコラム「不動産売却ガイド」 | 初めて不動産売却を検討している人でも、基礎知識を身につけられるコンテンツ。 |
スピード売却 | 不動産会社と媒介契約したら、現金1万円をプレゼントしてもらえる。 |
ズバット不動産売却は厳選された不動産会社に絞って掲載されており、サービスの質を重視したい人に向いています。
不動産査定以外に多くの比較サイトを運営してきた20年以上の実績があり、コラム記事が豊富などサイトコンテンツが充実。
売買契約の成立後にアンケートメールに答えれば、1万円がもらえるキャンペーンも実施中です。
不動産売却におすすめな会社は?どこがいいのか迷ったときの選び方
不動産売却の成功を左右する、信頼できる不動産会社の選び方は、以下の6つです。
- 売りたい物件の近くにある不動産会社を選ぶ
- エリアの治安や交通量といった地元情報の知識が豊富
- 適切で根拠のある査定額を提示してくれる
- 担当者は適切なアドバイスをしてくれるか
- 不動産売却が得意な会社かを確認する
- インターネット広告やWebサービスに注力している
不動産会社にも得意・不得意があり、利益を出そうとして売主に不利な条件を出すところも存在します。
以下で6つの選び方を確認し、信頼できる不動産会社の選び方を押さえておきましょう。
売りたい物件の近くにある不動産会社を選ぶ
売りたい物件の近くにある不動産会社なら、エリアの売却相場や事情に詳しいため、売却成功率が高まります。
ネット広告が一般的になり、全国各地の物件情報にアクセスできるようになりましたが、遠すぎる不動産会社は避けておきましょう。
遠方の不動産会社と物件に近い不動産会社を比較すると、査定の正確さに差が出るため、近い不動産会社を信頼するのが一般的です。
売りたい物件に近い不動産会社だと、エリアの事情や情報に精通しているため、相場に合った査定金額を付けてくれます。
また購入希望者が現れたときに、近くの不動産会社だとすぐに対応してくれる場合が多いです。
遠方の不動産会社だと、担当者のスケジュールで何日も後になるケースがあり、せっかくのチャンスを失ってしまう可能性もあります。
エリアに根差している不動産会社はもちろん、大手でも店舗が近くにいれば豊富な情報を持っているので、安心してください。
不動産売却では、物件のあるエリアに密接している会社を選ぶのが重要です。
エリアの治安や交通量といった地元情報の知識が豊富
エリアの治安や交通量、子育てのしやすさなどの地元情報の知識が豊富かどうかもチェックしておきましょう。
優秀な担当者は物件の良さを伝えるだけでなく、実際に住んだ後の生活しやすさも考えて、購入希望者に提案してくれます。
より響くセールストークを買い手にしてくれるため、売却成功率が高まるのは間違いありません。
例えば「街灯が新しくなったので夜の帰宅時にも安心」、「児童館や公園・学童が豊富なので子育てもピッタリ」と、購入希望者に合ったセールスをしてくれます。
購入した物件に長く住みたいと考えている希望者なら、治安や交通量、近隣の環境などを教えてもらいたいと思うもの。
例えば「パクソジュン」さんのような親日家なセレブは、日本国内に不動産を持ちたいという噂もあるようです。
オリンピック以降も海外セレブから注目を浴びる高層マンションや不動産は増加傾向で、不動産を高値で売却するチャンスが増えています。
不動産は数百万円~数千万円規模の購入になるため、買い手の不安を取り除いてくれる担当者がいれば、安心して販促活動を任せられるでしょう。
逆にエリアの情報をあまり持っていない不動産会社だと、買い手に合った提案が難しいため、売却までの時間が長くなる可能性もあります。
売却を成功させるには、不動産会社に地元情報に詳しい担当者がいるかどうか、確かめておいてください。
「どのような内容を買い手に提案するのか」を聞けば、担当者のセールス力が把握できます。
適切で根拠のある査定額を提示してくれる
適切で根拠のある査定額を提示してくれる不動産会社は、信頼性が高いです。
実際に物件を査定してもらったら「なぜその金額になったのか」を担当者に聞き、根拠になる情報を教えてくれるかどうかチェックしてみてください。
不動産の正確な査定をするにはエリア内の取引相場の把握や、「宅地建物取引士」の資格を持っているなど、専門的な知識が必要です。
不動産取引をめぐるトラブルを減らすために、宅地や建物の取引を安全でスムーズに進めるための資格。
国土交通大臣または都道府県知事の免許を受ける必要がある。
通称「宅建」と呼ばれています。
( 参考: 不動産適正取引推進機構 )
裏付けになる知識がないまま、査定金額を出している業者は、避けておきましょう。
例えば高く買ってほしい売主の気持ちを利用し、意図的に相場より高い査定額を出す業者には注意が必要です。
悪質な業者は物件を販売するときに値下げを進めてきたり、買い手へ引き渡す時期を遅らせてきたりと、売主にマイナスになる提案をしてくる危険も。
逆に安すぎる査定額を出す業者は、相場を把握していない可能性があるため、損するリスクが高まります。
不動産を売却するときには、不動産会社1社に頼らず、複数社で査定してもらうといいでしょう。
一番高い価格と安い価格の中間辺りの金額が、実際に取引されている価格の平均になるケースが多いため、目安にしてみてください。
担当者は適切なアドバイスをしてくれるか
不動産会社の担当者が、売却に有利になる適切なアドバイスをしてくれるかも重要です。
中古の不動産は簡単に売れるものばかりではないですが、豊富な経験や専門知識で売却に進めてくれる担当者がいれば、心強い味方になります。
例えばインテリアをコーディネートしたり、ハウスクリーニングで清潔にしたりするサービスを使えば、不動産の魅力を最大限引き出せるでしょう。
また売却時のトラブルに備えて、専門家が物件の劣化を調べたり、設備に不備があったときの保険を付けたり提案してくれる会社も。
物件にはむやみに手を入れるよりも、必要最低限で済ませた方がいい場合もあります。
例えば物件のリフォームは、買主の希望に合わず、売却価格に入れられないケースがほとんどです。
親切な不動産会社なら、「風呂場だけはハウスクリーニングにしましょう」と要所だけアドバイスをくれます。
売るのが難しい物件でも買い手に好印象を与えられるため、適切なアドバイスをくれる担当者に当たるかどうかは非常に重要です。
わからない点や不安に思っている部分があれば相談し、担当者の力量を計ってみてください。
適切なアドバイスに加えて、対応のスムーズさや行動力もしっかり見ておけば、担当者選びで失敗するリスクを減らせます。
不動産売却が得意な会社かを確認する
不動産の売却実績が豊富な会社かどうかを確認しておけば、滞りなく売却活動が進められます。
売却したい物件のあるエリアでの実績や、似た条件の不動産を売却した経験のあるかどうかをチェックしてみてください。
特に直近で成約した実績があれば、他にも買い手がいる場合も多いため、早期に売買契約を結べる可能性が高いです。
注意してほしいのは、あなたが売却したい種類の不動産に強いかどうか。
不動産の種類には、一戸建て・マンション・事業用の店舗・ビル・土地など、多くの種類があります。
また不動産会社が扱うのは売却だけでなく、賃貸や買い取り、リフォームなどの業務を行う場合も多いです。
一戸建ての査定は得意だけど、マンション査定での実績は少ない、店舗物件に強くて住宅は微妙といった、得手不得手があります。
不動産売却が得意な会社かどうかは、以下のポイントで確認してみてください。
- 公式Webサイトに売却案件が多いかどうか
- 不動産ポータルサイトの会社紹介ページで売却を推しているか
- 口コミサイトで売却実績が多いか
- 店舗の看板に「売却」の文字が目立っているか
- 掲示されている広告に売却案件が多いか
不動産売却を依頼するなら、「売却」が一番大きく掲げられ、広告やポータルサイトに売買物件の多いところがおすすめです。
インターネット広告やWebサービスに注力している
不動産会社を選ぶには、インターネット広告やWebサービスに力を入れているかどうかも、重要なポイントです。
インターネットが普及した影響で、ネットから検索して不動産の売買を進める人も増えています。
中古住宅の購入者は、2016年~2018年の3年間でも増え続けており、2018年では全体の91%がネットで物件探しをしていました。
(参照:国土交通省)
インターネット広告に力を入れている不動産会社なら、ネットを利用するユーザーに物件情報を発信してくれるため、より多くの買い手にアプローチできます。
例えばLIFULL HOME’SやSUUMOなどの不動産ポータルサイトにアクセスすれば、全国各地の物件情報にアクセス可能です。
今までだと、中古物件を購入するなら不動産会社に直接来店し、物件情報を提案してもらうのが一般的でした。
インターネット広告の影響で、駅前にある不動産会社よりも、ネット上のサービスに注力している不動産会社が強くなりつつあります。
大手不動産会社でもネットに力を入れているところは一部で、従来の広告を使っているところも少なくありません。
今からだと、オンライン面談やイエウールの診断サービスなど、顧客を第一にするサービスの多い不動産会社が信頼しやすいです。
大手不動産会社の特徴は?どのような人に向いているかチェック
大手不動産会社は資金力が豊富で広告宣伝に長けており、知名度やブランド力もあるため、買い手も信頼しやすいのが特徴です。
マニュアルを徹底して業務を行うため、人気エリアの物件なら、スピーディに好条件での売却も期待できます。
ただ、どの店舗でも同じクオリティのサービスを提供するため、ビジネスライクな対応に感じる可能性も。
顧客を囲い込み、売主と買主両方から仲介手数料をとろうとする業者もいるので、注意が必要です。
以下で大手不動産会社のメリットとデメリットを紹介するので、確認していきましょう。
大手不動産会社を選ぶメリットは?
大手不動産会社を選ぶメリットは、以下の3つです。
- マーケティング力が高く集客しやすい
- ハウスクリーニングやインスペクションなどのサービスが豊富
- 知名度やブランド力があるので買主にも信頼されやすい
知名度とブランド力・資本力を活かし、幅広く買い手を集めて売却成功率を高めてくれるのが、大手不動産会社です。
以下でメリット3つの詳細を見ていきましょう。
マーケティング力が高く集客しやすい
大手不動産会社はマーケティング力が高く集客しやすいため、より短期間で売りたい物件の情報を拡散し、売主と買主をつなげてくれます。
資本力があるため、チラシやインターネットなど、広告宣伝を様々な角度から可能。
物件のエリアだけでなく、遠方に住んでいる人にも情報を届けられるため、想像していないところから購入希望者が現れる場合もあります。
特に比較的若い世代はネットで物件を探す人も多く、幅広い層にアプローチできるのが魅力です。
また全国に支店を構えている大手不動産会社だと、各支店同士で情報共有し、日本各地の買い手に宣伝してくれます。
例えば他県から引っ越してくる人に、最寄りの支店に相談に行ってもらえば、離れていても物件情報を紹介可能です。
顧客情報も豊富なため、多くの買い手から最適な人を選んでくれる確率も高くなります。
できるだけ早めに不動産を売却したいのであれば、大手不動産会社は強力な味方になってくれるでしょう。
ハウスクリーニングやインスペクションなどのサービスが豊富
大手不動産会社は、よりよい条件で売却できるように様々なサービスを提案してくれます。
物件をそのまま売りに出すよりも、買い手の見つかる可能性が高くなり、万が一のトラブルにも備えられるのは大きなメリットです。
大手不動産会社で提供されるサービスの例を、以下にまとめてみます。
サービス名 | 内容 |
---|---|
ハウスクリーニング | ・プロの清掃業者が家を綺麗にするサービス ・買い手への印象が良くなる |
設備修繕 | ・破損している住宅の設備を修理する |
インスペクション | 専門家が劣化の状況や欠陥を調べ、修繕や改修の時期や、費用についてのアドバイス |
荷物の一時預かり・仮住まい提供サービス | 住み替えの場合は、新居が見つかるまで一時的に滞在できる住居を提供 |
瑕疵(かし)担保保険 | 売買契約書に記載されていない不備や故障が、売却後に見つかった場合、補修費用の一部を保険料でケアする |
ホームステージング | インテリアコーディネーターが内装を家具やインテリアで飾り、物件を魅力的に見せる |
築年数の経過している物件の場合は、上記のようなサービスがあると、買い手がスムーズに見つかる可能性が高いです。
不動産会社を選ぶときは売却査定額だけでなく、売却をサポートしてくれるサービスの充実度にも注目してみましょう。
結果的に、あとで手元に残るお金が増える可能性もあります。
知名度やブランド力があるので買主にも信頼されやすい
大手不動産会社はテレビやネット広告、チラシなどで広く認識されてブランド力があるため、買主にも信頼されやすいです。
中古物件の購入は新築よりも慎重に考える人が多く、築年数が古くなるほど不安に思われるリスクがあります。
例えば価格が適切なのか、物件自体の老朽化やシロアリの対策、災害に見舞われたときの耐久性など。
不動産の購入は数百万円~数千万円と金額が大きく、買い手からすれば、老朽化で気になる部分が増えるのは当然でしょう。
ただ30~40代で不動産を購入する世代は、ネットの情報を調べている人も多く、ブランド力のある会社に依頼する傾向があります。
大手不動産会社なら「この会社が勧めるなら信頼できる」と、思ってもらえる可能性が高いです。
大手不動産会社を選ぶデメリットは?
全国展開している大手不動産会社にも、不得意な部分はあります。
大手不動産会社を選ぶデメリットは、以下の3つです。
- 地元に精通した担当者が少ない
- 両手取引のための囲い込みを行われるケースがある
- 融通が利く柔軟な対応をしてもらいづらい
もし上記した対応をしてもらいたくないのであれば、大手不動産会社を選ばないのも方法の1つです。
各デメリットの詳細を、以下で見ていきましょう。
地元に精通した担当者が少ない
全国展開している会社でも、地域によってはカバーしきれていない場所もあるため、地元に精通した担当者が少ない可能性もあります。
大手不動産会社は人口の多い人気のエリアや、交通アクセスの優れた駅前に店舗を構えるケースが多いです。
売却したい物件の近くに店舗がなければ、担当者は遠くから足を運ぶ必要があるので負担が大きく、微妙な対応をされる可能性も。
不動産売買で重要なのは、エリア特有の事情に精通している担当者がいるかどうかです。
人気の学校の通学圏内だったり、自然に恵まれた環境だったりと、物件独自の良さをアピールできれば購入希望者が現れるでしょう。
もし大手不動産会社の担当者が遠方からやってくるのであれば、選択肢から外した方が無難です。
大手不動産会社は情報の量が多いため、エリア特有の事情に乏しくても、営業や宣伝力でカバーできる可能性もあります。
実際に店舗へ相談し、対応の良さを確認してみるのも一つの手です。
両手取引のための囲い込みを行われるケースがある
両手取引のための囲い込みが行われて、希望する金額をわざと下げられたり、買い手が見つからなかったりする可能性があります。
不動産会社が売主と買主の双方と仲介契約を結ぶため、すでに確保している顧客同士をマッチングさせる方法。
法的には問題がないものの、手数料を両者から得られるため、不動産会社が無理な契約を結ばせる可能性がある。
( 参考: 不動産流通推進センター )
囲い込みは地元不動産会社でも考えられますが、大手だから必ず安心できるわけではありません。
会社の規模が大きくなるほど、たくさんの顧客を担当するため、早く買い手が見つかりそうな物件から売却活動を行う可能性も。
また不動産の情報を確認できる「レインズ」への物件登録をわざと避け、他の不動産会社が物件情報へアクセスしにくくする場合もあります。
もし問い合わせが来ても「すでに契約が決まった」と伝える悪質な手口を用いる業者もいるため、注意が必要です。
囲い込みしていない大手不動産を見つけるには、対応の丁寧さや、何か聞いたときの返答の早さをチェックしてみてください。
不利な売買契約を結ばされないためには、不動産会社に売却活動を頼むときに「囲い込みが不安」と伝えてけん制するのも、1つの方法です。
融通が利く柔軟な対応をしてもらいづらい
大手不動産では、売主によって柔軟な対応をしてもらいにくいため、融通が利かないと感じる場合があります。
会社の規模が大きくなるほど、各店舗の業務内容にバラつきが出ないように、マニュアルを徹底させる傾向があるからです。
各店舗での対応が異なると、「別の店ではさらに高い値段がついた」とクレームをつけられる可能性があるため、仕方がない部分とも言えます。
また担当者の知識や経験が少ないと、責任者に判断を仰ぐ回数が多くなり、質問に対する回答が遅くなる可能性も。
価格や条件の面でしっかり交渉したかったり、機械的なサービスや接客を避けたいなら、大手不動産会社だとデメリットを強く感じてしまうでしょう。
ただ同じ不動産会社なら、どの店舗でも均一したサービスを受けられるのが大手の強みなので、向いている人も多いです。
- できるだけスムーズに売却を済ませたい
- 立地条件のいい物件を売ろうとしている
- 売却するために充実したサポートで売れやすくしてほしい
- トラブルにも対応してくれる安心感がほしい
地元不動産会社の特徴は?中小ならではの強みをチェック
地元不動産会社は特定のエリアに精通しており、広い範囲で力を発揮する大手にはない強みを持っています。
地域の相場や特有の事情に詳しく、大手ではカバーしきれない詳しいところまで把握し、より適した買主を見つけてくれる場合も。
例えば土地や一戸建てを売りたいなら、大手不動産会社だと高すぎて売れ残ったり、逆に安すぎて損をする確率が下がる傾向にあります。
またすでに購入検討している見込み客を知っているケースも多く、物件によっては大手よりも早く契約が進むケースも多いです。
以下で地元不動産会社のメリットとデメリットを解説するので、自分に合っているかどうかチェックしてみてください。
地元不動産会社を選ぶメリットは?
地元不動産を選ぶメリットは、以下の3つです。
- 地域密着型でネットにない独自情報がわかることもある
- 相談者一人一人に丁寧に相談に乗ってくれる
- 訳ありの物件でも取り扱ってくれるケースがある
大手不動産会社では対応できない部分をカバーしているのが、エリアに密着した地元不動産会社です。
上記3つのメリットの詳細を確認していきましょう。
地域密着型でネットにない独自情報がわかることもある
地元不動産会社は地域の事情に精通しており、ネットにはない独自の情報を持っている場合があります。
家やマンションを購入したい人は物件の情報はもちろん、周辺や地域ならでは情報を知りたいものです。
地域密着型の不動産会社であれば、人気のスーパーや治安の良さ、町内会の様子や学校の区分なども把握している可能性があります。
買い手が物件のエリアについて詳しくないときに、町の詳しい情報を伝えられるのは大きなメリットと言えるでしょう。
また地元不動産会社は、地元企業や投資家など、地元のコネクションを持っている場合が多いです。
物件によっては、大手不動産会社よりも迅速に買い手を見つけられる場合もあります。
エリアの不動産相場にも敏感なため、適切な売却価格を算出してくれるでしょう。
相談者一人一人に丁寧に相談に乗ってくれる
地元不動産会社は大手よりも、担当者1人の受け持つ物件が少なく、相談者一人一人に丁寧な丁寧な対応をしてくれます。
不動産の売却は数日で終わらず、半年ほどかかる物件もめずらしくありません。
担当者とは顔を合わせる機会が多くなるため、親身になって売却に取り組んでくれるかどうかは大きいでしょう。
親切な人が担当者になってくれれば、大手よりも満足度は高いです。
また地元不動産会社は柔軟性が高く、顧客に合わせて対応してくれる傾向にあります。
大手不動産会社だと「それは難しいです」と言われてしまう要望でも、地元不動産会社なら快諾してもらえる場合も多々あります。
田舎や郊外の土地、農地などの利益が期待しにくい物件では、地元不動産会社に依頼した方がスムーズに取引が進むケースも。
「高く売れる人気の物件を先にしよう」と思われるよりも、「売れるように丁寧にサポートしよう」と行動してほしいなら、地元不動産会社がおすすめです。
訳ありの物件でも取り扱ってくれるケースがある
地元不動産会社は、事故や事件が起こった訳ありの物件でも、大手不動産会社より丁寧に対応してくれるケースがあります。
地元に精通している中小の不動産会社は、大手がカバーしていない独自の情報網を使い、難しい物件でも顧客を探してきてくれる可能性も。
大手不動産会社は顧客の数が多く、売るのが難しい物件はそもそも扱う必要性が低いため、仲介を断られる場合があります。
反対に地元不動産会社だと、エリアの物件情報の売れ行きや相場に精通しているため、売却も十分期待できます。
また訳あり物件以外でも、非常に狭い土地やゆがんだ形の土地も、地元不動産会社に相談してみましょう。
大手不動産会社で断られたり、査定額が想像よりも低かった場合は、地元不動産がおすすめです。
地元不動産会社を選ぶデメリットは?
特定のエリアで強みを発揮する地元不動産会社ですが、以下2つのデメリットがあります。
- 大手不動産会社に比べると集客力は高くない
- 知名度やブランド力が少ないため買主に認知されづらい
大手と比較すると弱みがはっきりしているため、もし売却依頼をするなら、信頼できる会社を選ばないと失敗する可能性も。
以下でデメリット2つの詳細を確認していきましょう。
大手不動産会社に比べると集客力は高くない
地元不動産会社は大手に比べると大々的に広告を打ったり、全国的に支店を展開しているわけではないため、集客力が高くありません。
地元エリアに強みを発揮するのは大きなメリットですが、顧客の絶対数が少なく、地域でしか知られていない状況もあり得ます。
テレビやネット広告も頻繁に行っているわけではなく、ほとんど利用していない不動産会社もめずらしくありません。
例えば、SUUMOやアットホームのような物件紹介のポータルサイトに、出稿していない不動産会社もあります。
ポータルサイトは掲載する情報が多いほどサイトが便利になるため、掲載できる物件が少ない地元不動産会社は、広告料が高くなりがちだからです。
インターネットは自社サイトを設置しているのみで、あとは紙のチラシを発行する以外に、広告を使っていない会社も少なくありません。
全国各地から購入希望者を集め、スピーディに売却を完了させたいなら、大手不動産会社の方が向いているでしょう。
知名度やブランド力が少ないため買主に認知されづらい
地元不動産会社は知名度やブランド力が少ないため、買主に認知されにくいです。
よく知られている不動産会社なら、購入希望者が直接店舗に訪れて物件を探す場合も珍しくありません。
ただ物件周辺のエリアでしか知られていない不動産会社だと、地域外から顧客を獲得するのは難しいでしょう。
人気のエリアや駅周辺で利便性が高いなど、条件のよい物件なら問題ないです。
ただ売りにくい条件が複数あると、買い手が躊躇してしまい、売買契約まで話が進まない場合も多々あります。
ネット広告の影響で、30~40代の若い世代が直接店舗を訪れるケースは減っているため、地元不動産会社は販売力が弱い傾向に。
実際に地元不動産会社を利用するなら、信頼できるか口コミや会社の評判を調べて、判断する材料を増やすとよいでしょう。
- 田舎や郊外に売りたい物件を持っている人
- 築年数が10年~20年など古い物件を持っている人
- 訳あり物件で買い手が付かないと心配している人